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異世界魔法サーバーに賄賂でハッキング無双!【プログラム知識でネットを使ったテクノざまぁって奴を見せてやる】  作者: 喰寝丸太


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第4話 街道にて

 俺は街道を歩いているが、道路は舗装されておらず、文明度が低そうだと感じる。

 周囲を見渡すと、魔法が便利過ぎて発展が阻害されている様子が見て取れる。


 轍の跡は恐らく馬車によるものだった。

 馬がアジトにいたから間違いないと思った。

 中世レベルに程度だなと感じる。

 AIを使うと馬鹿になるって説があったが、プロンプト魔法ならそうなりそうだ。

 魔法を使えばAIのプロンプトからの出力が3Dプリンターになるということを考えたとき、それは確かに発展しないという納得ができた。


「答えたくなければいいけど、マイラは何か訳ありな事情があるのか?」

「うん、うち、スラムで浮浪児だったんだよ~!ここ何年かはスラムのグループに入ってたの、マジで!」

「浮浪児って意外に強いんだな」


 俺とそんなに歳が違わないように見える。

 どういうことだ?少なくとも俺がいくら鍛えても無理だ。


「スラムで生きるのって、ほんと厳しいのよ~。殺しは滅多にしないけど、たまーにあるって感じだし~、全然珍しくないからね~」

「それはまた殺伐としているな」

「うち、仲間うちでは命までは取らないよ~ん!でも、裏切りはちょっと別かもね~、うふふ!」


 いくら厳しいと言っても少し納得できないな。

 強過ぎる。

 確かに環境が人を作るけど、マイラは10人と戦闘して、かすり傷も無しだった。


「なんで捕まったんだ?」

「うち、ちょっとやばいことあったんだよね~。食事に薬使われちゃったの!マジでびっくりだよ~。魔法ネットの裏掲示板で超美味しい仕事見つけちゃって、打ち合わせ場所が高級レストランだったから安心しちゃったのが逆にまずかったの~!」


 異世界版の闇バイトじゃないかと思った。

 海外に拉致するパターンと同じだ。

 奴隷にするには魔法を使うのだろう。

 この世界はやばい。

 躊躇なく首を切り裂くマイラもやばいけど。


「なるほど」

「あなたってホントに貴族っぽいよね~、流石の魔法だねっ!」

「勘当された元貴族だが、今はプログラマーとしてやってる」

「ねぇ、もし帰る家がないなら、うちの提案があるんだけどさ~!一緒にペアになってさ、暴れまわっちゃおうよ~!」

「犯罪は勘弁だな」

「じゃあ、冒険者やっちゃおうよ~!うちらならオーガも狩れちゃうと思うんだよね、マジで!」

「冒険者は悪くない選択肢だな」

「やったっ! じゃあ、これで決まりだねっ♪」


 しばらく歩いて街道沿いの野営地に着いた。

 野営地は少し広くなっていて焚火をした跡があり、水場も設置されているようだった。


「うち、ウサギでも狩って来ちゃうよ~」

「おう、よろしくな!」


 マイラが離れて行ったのを見送り、俺は枯れ枝を拾いながら魔法について考察を始めることにした。


 日本の生成AIとの違いについて考えると、魔法を実行するためのAIが存在することが浮かぶ。

 これは、AI翻訳に近いが、単なる文章としての出力ではなく、物理現象としての出力を行うものだ。


 ビバ、プロンプト、いらっしゃいませ、魔法生成AI、呪文システムがAI、なんて素晴らしいんだ。


 プログラムの呪文がなぜ効率が良く安定しているのかを考えた。

 もちろん、魔法システムに賄賂を約束して、魔力消費が1億分の1だけど、それだけではない。


 俺は、その答えがパラメーターであり、プロンプトはデータ形式の方が安定するのだと理解した。

 修飾が存在しないからだ。


 プログラムというのは、何をさせるかの定義が非常に明確で、ある意味で曖昧な点がない。

 曖昧な点がないということは、イメージがしっかりしているということになる。

 これが魔法の効率と安定性を抜群に高めているのだろう。


 ファイヤーボールの魔法を構築するか。

 構造体は前の物を流用しよう。

 main関数の中身だけ書こう。


  fire_magic fire_ball;

  fire_ball.temperature=10000;  /* 10000度 */

  fire_ball.size_cm=50;  /* 大きさ */

  strcpy(fire_ball.shape, "球");  /* 形状、球 */

  strcpy(fire_ball.command_the_magic, "燃え続けて真っ直ぐ飛べ");  /* 魔法への指示 */


  while(1);  /* 無限ループ */


 これで良しと思い、試し撃ちをすることにした。

 木に向かってファイヤーボールを撃つと、木に当たって幹の半分が炭化した。

 サイズが50センチあるから、熊にも十分な殺傷力はありそうだ。


「あたしが獲ってきちゃったから、料理してあげるね!だから、何もしなくて大丈夫だよ~!」


 マイラが帰ってきて、手際よくウサギを解体し始め、肉を枝に刺して焼き始めた。

 良い匂いが辺りに漂い、お腹がぐうっと鳴った。

 そう言えば家を出てから何にも食っていない。

 俺は焼けた肉にかぶりついた。


「これはたまらなく美味いぞ!」

「塩があったら、もっと超美味しいんだけどね~!」


「そう言えば、マイラはスラムのグループから抜けられるのか?」

「うち、簡単には抜けられないかも~」


「どうするんだ?」

「え~、そんなのうち、実力行使しちゃうしかないよね~!」


「確かに、正当防衛であれば殺すのは仕方ないな」

「準備が要るから、ちょっと時間稼ぎしないとね~。お金、絶対必要じゃん!」


「分かった。何とか手を打つさ」

「タイトを信じて、待ってるんだから~!」


 俺の持っている財産はプログラム知識だけで、金を稼ぐ手段としてはそれしかない。

 呪文は教えたくない。

 特に犯罪者には絶対に教えたくないと思っている。

 魔法で何か生産することができれば良いと考え、その線で試行錯誤してみることにした。


 一時しのぎの金策は可能だ。

 服を売ろうと思った。

 この服の布地はマイラの服よりも上質で、高値で売れそうだ。

 靴も同じように良いかもしれない。

 マイラに渡せば売ってくれるはずで、裏切りの可能性はなさそうな感じだ。

 これでも人を見る目はある。


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