第10話 魔法ネット
これが魔法ネットに接続する端末か。
起動スイッチがひとつあるだけのただの四角い箱だ。
プログラマーなら使って覚えるから問題はない。
俺は魔法ネットの起動スイッチを指で押した。
魔力が僅かに吸い取られると、ウインドウが空中に浮かんだ。
「マイラ、これは誰が作ったんだ?」
「魔導師マフィアの秘匿技術だよん!」
魔導師マフィアは名前からして強そうな感じがして、技術集団も強いと感じた。
しかも、マフィアなら手段を選ばないはずだ。
ウインドウには個人識別完了と表示された。
顔認証でないとすれば恐らく魔力かなと思った。
続いて合言葉に使う数字4桁の入力を求められ、数字4桁は銀行のATMみたいだと感じた。
思考に入力で適当に数字4桁を打ち込んだが、最初に入れた数字が登録されるようだ。
その後、ニックネームを入れてくれと表示されたので、死の行進と入力した。
魔法ネットはインターネットとほとんど同じだと思った。
地球のAIが知識を教えたのだから、そうなるのは必然だ。
試しに魔導師マフィアと打ち込んでみた。
ビープ音が鳴った。
おい、死にたいのかと表示されたリンクがあった。
魔導師マフィアが魔法ネットを作ったのは間違いなさそうだ。
次のページに切り換えたら音が止まった。
音は検索で引っ掛かって表示された項目からしたようで、ウィルスの類でもなんでもなかった。
何だよ、意外に大したことはないなと感じながら、ログアウトした。
さて、魔力認証だと仮定するとこうかな。
アナログだがAIの技術ならデジタル信号になってるはず。
魔力波形を調べるプログラムを作った。
【
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
typedef struct {
char mana_waveform[1024]; /* 波形 */
char command_the_magic[80]; /* 指示 */
} mana_magic; /* 魔力波形の魔法 */
int main(void)
{
int i;
mana_magic waveform;
strcpy(waveform.command_the_magic, "魔力波形を読み取って格納せよ"); /* 魔法への指示 */
size_t data_size = sizeof(waveform.mana_waveform);
// ファイルをバイナリ書き込みモード("wb")で開く
const char *filename = "output.bin";
FILE *fp = fopen(filename,"wb");
if (fp == NULL) {
perror("ファイルを開けませんでした");
return EXIT_FAILURE;
}
// fwrite関数で配列を丸ごとバイナリ出力
size_t written_size = fwrite(waveform.mana_waveform, sizeof(char), data_size, fp);
if (written_size < data_size) {
perror("データの書き込み中にエラーが発生しました");
fclose(fp);
return EXIT_FAILURE;
}
// ファイルを閉じる
fclose(fp);
for(i=0;i<sizeof(waveform.mana_waveform);i++){
printf("%2Xh,",waveform.mana_waveform[i]);
}
printf("\n");
return EXIT_SUCCESS;
}
】
「マイラ、ちょっと魔力を放出してみてくれ」
「こうかな?」
俺は魔力波形を調べるプログラムを起動。
16進数がずらずらと表示された。
書き取る必要はない。
ファイルとして俺の脳内なのか知らないが、保存されている。
俺はさっき読み取ったデータから、魔力放出するプログラムを作った。
最初の方に追加
#define BUFFER_SIZE 1024
メイン関数の中身はこれ。
mana_magic waveform;
// ファイルをバイナリ読み込みモード("rb")で開く
const char *filename = "output.bin";
FILE *fp = fopen(filename, "rb");
if (fp == NULL) {
perror("ファイルを開けませんでした");
return EXIT_FAILURE;
}
// fread関数でファイルから配列へバイナリ読み込み
size_t read_size = fread(waveform.mana_waveform, sizeof(char), BUFFER_SIZE, fp);
// ファイルを閉じる
fclose(fp);
strcpy(waveform.command_the_magic, "魔力波形の魔力を放出せよ"); /* 魔法への指示 */
魔法ネットの魔道具が起動した。
「マイラ、魔法ネットの合言葉って何だ?」
「にーごーろくにーよ」
俺はその番号を念じた。
認証された。
ニックネームを入れる。
「マイラしか入れない掲示板とかないのか?」
「ええと、スラムマフィアの掲示板で良いんじゃね?」
認証を偽って、入れないはずのスラムマフィアの掲示板に入れた。
「おい、タイト、お前って奴はマジで恐ろしいな。敵に回さなくて良かったぜ」
「へへん、うちの大魔導師様なんだから、超すごいの!」
「よし、次のプロセスに進むぞ」




