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2943  作者: 平野むら
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80462

2943イメージソング

https://youtu.be/yrc1oGmkcak

「今回の集まりでは、神々の動きがあった報告を。」

「こちらの島では、年々多くの人々に死を招く病が蔓延(まんえん)しています。」

「こっちの島では、自然災害の頻発(ひんぱつ)に人間達が苦しめられています。」

『…我が島でも…手が付けられぬ有様(ありさま)…』

「そうか…お前達で歯が立たんとは…全て、神々の力によるものなのじゃな。」

「龍王様、どの事象も全てスサノオ様の…?」

「いいや…ここ最近の活発な動きを見ても、数が多すぎる…全てがスサノオ様の動きじゃと、わしとて断言できん。」

「…我々を()み嫌うスサノオ様ですが、人間に害を与えて何になるというのでしょうか…」

「神々の考えることなど、我々に分かるはずなかろうて…」

「…」

「私の島では、人間達が新たに戦を始めた…お陰で島はめちゃくちゃだ。」

「人間達が自ら島の災厄となってしまうとは、事態は思っていたよりも深刻じゃな…」

「人間達の戦は、スサノオ様の思惑とは別なのでしょう?」

「分からぬ…引き金がどこに転がっていようとも、おかしくはない。」

「龍界も賑わっておるな。」

「ス、スサノオ様っ!」

「これはこれは、何かご用事(ようごと)があれば我々からお伺いしましたのに…」

「白々しい挨拶などよい。天界では八百万(やおよろず)の神々が集まっておる、そこに龍界からも面白味のある奴を呼びたいと思うてな。」

「神々の集まりに、龍が…」

「思い上がるな、ただの余興にすぎん。姉者(あねじゃ)の頼みゆえ、致し方なくこうして出向いておるのだ。」

「アマテラス様の御意思と…」

「お前達と話しておる暇はない、(はよ)うせい。」

「泊渼、行ってくれるか。」

「はい。」

「なっ!私こそ神々の場に相応(ふさわ)しい!代われ泊渼!」

「うるさい、お前のような者は場にそぐわぬ。行くぞ。」

「スサノオ様…島々の動き、どう見ておられますか。」

「…何が言いたい。」

「泊渼、先に行ってよい。神々をお待たせするな。」

「耳に入っておるぞ、お前達が人間共の死を私の仕業(しわざ)と噂しておること。」

「…」

「私が居なければ、島々を囲う海は荒れ狂い跡形もなく全てをのみ込むだろう…そんな事も分からぬか。」

「…」

「疫病や自然災害にも意味がある…八百万の考えなど、お前達の頭では到底分かるまい。」

「全て、貴方様の(くわだ)てで…?」

「…!無礼者めがーっ!!」

ザンッ!

「龍王様っ!」

「スサノオ様、何を…っ!」

「…」

(おのれ)らの(おろ)かさを呪え。」


「アマテラス様、お招き頂きありがとうございます。」

「白龍泊渼、そなたが参ったか…」

「龍王様の推薦です、不足なきよう努めます。」

「よい。…して、スサノオの姿が見えぬが…」

「ただいま戻りました。」

「…そなた、何をした。」

「…姉者は誤魔化せませんな。」

「…」

「我を侮辱した罪を死して償う、当然の報いです。」

「…なんということを…」

「…話が読めません、何があったのです?」

「金龍は死んだ、我が手によってな。」

「!」

「もうよい、下がれ。」

「待ってください!なぜその様なことになったのです!?スサノオ様っ!」

「すまぬが泊渼、(こら)えてくれぬか。」

「そんな…信じられません…さっきまで…っ!」

「淦澐亡き今、龍界はそなたに任せる。よいな。」

「私にですか?!」

「そなたの評判は淦澐から聞かされておる。」

「そんな、急に言われましても…頭が追い付かない…」

「話は済んだ、そなたも戻れ。」

「お招き頂いたのでは…」

「スサノオの荒業(あらわざ)(きょう)も冷めた、もうよい。」

「…失礼いたします…」


「泊渼!大変な事に…っ!」

「聞いた…龍王様は…」

「…」

「うぅぅ…っ!淦澐殿ぉおぉ…っ!」

「…アマテラス様より命を受けた。」

「…え?」

「龍界を任されたんだ。」

「…ってことは、泊渼が龍王様になるってことか?!」

「…」

「待て!おかしいだろう、私を差し置いて、なぜお前なんだ!」

「アマテラス様の御意向だ…」

「なんということだ…災厄がこの龍界にまで…っ!」

「落ち着けよ浾湧、俺は順当だと思う。受け入れよう。」

「…」

「受け入れられるか!もう島へ帰る!」

「浾湧…」

「仕方ないさ、全てを受け入れるには時間が必要だろう…俺自身もまだ受け入れ切れていないんだ。」

「無理もない、誰もがそうだろう…」

「…」

『荷が重いだろう…私が代わろう、泊渼。』

「お前は黙っている方が可愛いよ、湠渓。」

「それで、これからどうしろというんだ…」

「当然、私だけで担えるものではない…皆の力が必要なんだ、潢彩」

「…そうだな…」

『…頼みの綱が切れている今、どう動く。』

「頼みの綱…か。」

「…?」

「清厳…」

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