1-3-5
2943イメージソング
https://youtu.be/yrc1oGmkcak
「咲ちゃん、いろんな国に行ったことのある君は、行く先々で何を思った?」
「…自分の無力さをいつも感じてた。どの国でもできることは少なく小さい、でも些細なことでも感謝されてきた。私にも、苦しんでいる人たちに出来ることが必ずあるんだって思えたよ。」
「じゃあ、日本では何ができるだろう。」
「…そうだね、日本では何にもできてないかもしれないな…」
「日本の為に、祈ることは今すぐできるよ。」
「祈る…何を祈ったらいいのか…」
「俺たち人間が生きるためには、この広大な大地が必要だ。日本は小さい、それでも俺たち一人ひとりにとってみればこの島ですら広く大きい存在だろう?」
「そうだね、まずは生きる場所が必要だね。それからお家に衣服に…衣食住が大事!」
「あぁ。人間が神と会うとするなら、会える場所である神の居場所がこの大地の上に必要だろう?」
「神様にもお家が必要なんだよね。それが、神社だったりするのかぁ…」
「時に岩や石、木や水にだって宿る。人間にだって宿れるんだよ、神ってのは。」
「そっか…万物に神は宿っている…この島ではこの岬で、この綺麗な海に宿ってるのかなぁ…」
「ってことは、あのストーンヘンジの岩々にも宿ってるってことだよな?」
「あぁ、お前も自然と神に魅せられていたってわけだ。」
「不思議だね…ちょっと考えれば当たり前のように神様と関わっているはずなのに、生きてる中で神様を感じる時って神社に参拝しに行く時とかだけかも。」
「常に神様は共に在る。」
「じゃあ、俺も神ってことでいいんだよな?」
「お前だけじゃない、俺も咲ちゃんも皆神という存在だ。だが、人間が常に神で或れるとは言えないがな。」
「…また難しいこと言うんだろ、この神聖な場所でだと妙に信憑性があるように感じられるな…」
「だから、神社に行かずともいつだって感謝や祈りを捧げることはできる。願いを伝えたい時には出向く必要があるだろう。」
「なるほど…お願いするんだから、礼儀としてこちらから足を運ぶ必要があるよね。」
「そうだ、今日はお願いしにきたんだ。先に感謝や祈りを捧げ、願いを伝える。」
「さっきのが感謝や祈りか。それで、願いってなんだよ。」
「この土地で願うんだから、まずはこの島からだ。…まぁ、沖縄ってことでひとくくりにしてもいい。神にも限界ってのがあるだろうからな。」
「そっか、沖縄の神様だもんね。日本全部とか世界全体をって言うには、なんだかおこがましいよね。」
『私とアマミキヨにならそれも出来ようぞ。』
『お慎みください…』
「沖縄の復興と繁栄を願っています。沖縄の人々が安寧に包まれるよう、どうかお二人のお力で沖縄をお守り願います。」
「おきなわのふっこうとはんえいをねがっています、おきなわのひとびとがあんねいにつつまれるよう、どうかおふたりのおちからでおきなわをおまもりねがいます…」
『その願い、聞き入れよう。』
『…よくぞここまで来てくれましたね…あなた方の魂がいつまでも美しく或ることを願っています…』
『赤龍浾湧、不在の間よく耐えた。礼を言う。』
『また、共にこの島を守ってくれますね…浾湧。』
『なんという有り難きお言葉…っ!この時が来るのをお待ち申し上げておりました…!この浾湧、これからもお二人と共に在ります!』
「…これでいい。」
「ちゃんと届いたかなぁ…」
ザザーン…ポツ…ポツポツ…
「雨降ってきたぞ、そろそろ戻ろう!」
「届いたみたいだな…行こう。」
安寧:社会や世の中が混乱なく平和に安定している様子を指し、心身が落ち着いており、無事で穏やかな状態であること。




