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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。
この連載作品は未完結のまま約5年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。

異世界に行きたいので、自力でどうにかしてみた。

作者:宇喜多優
 異世界転生。

 それはこの世界がひたすらに隠しているこの世の秘密だ。
 沢山の人々がそれを知っている。
 例えばアニメ。例えば小説。例えばゲーム。
 多種多様な媒体で繰り広げられる、異世界転生後の人生を紡いだ物語。
 それらは決して創作だけではない。
 中には真実を描いた伝記であったり、ノンフィクションのものもあるのだ。

 信じられない? それはそうだろう。
 それらを文字に起こした小説家本人か、あるいは出版社はそれらを世界に真実だと伝えようとはしていないのだから。
 “この物語はフィクションです”
 ただその一文だけで、視聴者、読者、プレイヤー達は簡単に騙されてしまうのだ。
 その真実が、自分の常識とは乖離している…ただそれだけの事で。

 しかし、その秘密に気付くものも世の中には少しはいるという事を忘れてはいけない。
 俺もその一人だ。あれらの不思議な異世界の物語たちは、確実に真実であると。
 たかが人間の空想で、あれほどまでに彩り鮮やかな物語が描けるわけがない。
 それこそ、異世界で培った執筆スキルでもあるのなら話は違うかもしれないが、そのスキルこそが異世界があるという証でもある。
 つまり、俺が心から愛し、憧れて止まないあの数々の異世界ファンタジー物語たちは真実のストーリーなのである。

 そして―

 俺もいけるはずなのである。

 あの、魅力的な世界に。

 異世界はありまぁす!

 いかん、嘘くさくなるな…。

 心の中で一人ボケツッコミをしながら視線を巡らせる。

 さて、頃合いだろう。少し遠くから迫る影を見つけ、俺は一歩踏み出す覚悟を決める。



 今、俺の前に―


 あの世界へ俺を旅立たせてくれる、スピード違反を犯して走る、理想以上の大きさのトラックが、迎えに来てくれていた。


─作品冒頭部引用
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