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「貴女には双子の妹がいたの。けど、産まれる前にお腹の中で亡くなってしまったの…」


 母はある日、私に話した。けど、私は既にそのことを知っていたので驚かなかった。


「…教えてくれてありがとう、お母さん。私、その妹の分も精一杯生きてそして、幸せになるよ」


 そう言って私は、母に抱きついた。母は泣きながら、私のことを抱きしめてくれて。

 初めて感じる、母の温もり…




「さよなら、お姉ちゃん」


 私は母の胸の中で、そう囁いた。




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― 新着の感想 ―
[良い点] なろラジでまさかの5部構成! [一言] 引き込まれてどんどん先を見てしまいました。良かったです。
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