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赤猪子たちのお片付け 




「おーい! 戻ったぞ」


 再び地球に戻った佐野と陽一、そして薙の三人。

 赤猪子と共に後片付けをしていた奈々は、ぱあっと顔を明るくさせると佐野に飛びついた。


みことーっ」

「菜々っ」


 一瞬ほどしか離れていないが、二人はお互いの目を見つめあった。


「困ってたんだよー」

「ん?」


 菜々が指さす方向には、大蛇の頭部が置かれてある。佐野は、薙を呼んだ。


「薙、あれはお主の一部だろ。何とかしろ」

「知らん」


 薙の一言に、赤猪子はわなわなと口を噛んだ。


「す、少しは考えてみるとか思わぬのか……っ」


 語尾が震えている。陽一は口出しできず黙っている。すると、佐野がポンと手を叩いた。


「いい所を思いついたぞ」


 蛇の頭部に近づき手で触れると、蛇と佐野が消えた。佐野が移動した場所は黄泉の国だった。当然、夜久弥は気づいていない。

 鬼のアキラは、砂場に大きな山を作ってトンネルを通すため、短い手を伸ばしていた。そして、現れた佐野に気づいた。


「あ、佐之尊」

「おう、鬼」

「アキラだよ」

「アキラ、夜久弥を呼んでくれ」


 アキラが夜久弥の名前を何度か呼びかけると、少しして夜久弥が現れた。


「呼んだ? あれ? まさか、兄上……?」


 数世紀ぶりか? というほど久しぶりだ。


「どうしたの?」

「こいつを」


 と持ってきた大蛇の方を振り向くと、蛇は決着を解いて消えていった。


「ああ、ずいぶんとたくさんの人間を取り込んでいたんだね」

「しかし、レアンの奴らは、ねちねちとしつこいの。今度は、自分たちと人間の遺伝子を操作して、遺伝子組み換え人間を作ってよこしてきた。どうやって俺の力を奪ったのか解せぬが」

「へえ、兄上の力を奪えるって……。まあまあすごいね。てことは、僕も気をつけなきゃいけないなあ」

「まあ、抜かりないお主だから、大丈夫だと思うが」

「そんなに宝玉っていいモノなの?」

「レアンは、キラキラしたモノが好きならしいぞ」

「宝玉ってキラキラしてんの?」

「宝玉って言うくらいだから、キラキラしているように思うがな」

「そうかな……」

「まあ、蛇は消えたし。じゃあ、元気でな」


 佐野は片手を上げると、砂の山のトンネルを通過させようと苦戦するアキラの頭を撫でて消えてしまった。

 夜久弥は、トンネルを掘るアキラに近寄った。


「アキラ、うまくできたかい?」

「うん、もう少し。これができたら。遊びに行こう」

「いいね」


 夜久弥は、ニコニコしながらアキラを眺めた。




            終わり



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