虚像少女

『SI』＿それは、人ならざる力。

20XX年。
ニホン全国で『SI所有者』と呼ばれる者が現れた。空を飛ぶ者、物をすり抜ける者＿その力は様々で、『SI』を羨む者も少なくはなかった。

しかし。
首都トウキョウでSI所有者が一般人を殺した＿。
この事件をきっかけに、政府は『SI所有者狩り』を行うことを宣言し、その動きは全国各地に広まった。

『SI所有者は危険だ。いつ、誰が襲いかかってくるかわからない。そうなる前に＿消せ』

憧憬から軽蔑へ。
そして、羨望から恐怖へ。

政府の組織、『THS』に所属する四ノ宮馨と氷室翔馬は、仕事をこなす内に、謎に包まれていた『SI』の秘密とそれを取り巻く政府の真意に辿り着く。


＿彼らが望んだのは、救いか、それとも自滅か。