第47章 ⑥
最近、カイルとミラがよく来る。
別に珍しいことではない。
二人とも近くに住んでいる。
でも、前より少し多い。
今日もカイルが子供を二人連れてきた。
「おばさん、来たよ」
「見れば分かる」
一人はもう勝手に庭へ走っていった。
もう一人も追いかける。
イナが起きた。
逃げた。
賢い。
子供は元気だ。
カイルのところは二人。
そして、三人目ももうすぐ生まれるらしい。
おめでたい。
おめでたいけど。
カイル。
おまえは少し自重しろ。
言わないけど。
夫婦のことなので。
個人情報である。
「何?」
カイルがこっちを見た。
「何でもない」
「今、何か失礼なこと考えなかった?」
「考えてない」
多分。
そこへ、また声がした。
「おばさん」
ミラだった。
腕に子供を抱いている。
ミラにも一人できた。
孫である。
私の。
いつの間にか三人になった。
もうすぐ四人になる。
増えた。
家族が増えるのは悪くない。
ただ。
「今日は何?」
「遊びに来たの」
「この前も来たよね」
「来たね」
ミラは普通に答えた。
カイルも普通の顔をしている。
怪しい。
いや。
別に怪しくはない。
実家に遊びに来ているだけだ。
多分。
「サラは?」
ミラが聞いた。
「裏」
「ニコは?」
「仕事」
「ルークは?」
「今日は帰ってくるはず」
「そっか」
何で全員の予定を確認する。
「何かあるの?」
「ないよ」
即答された。
怪しい。
まあいい。
そのうち分かるだろう。
私は孫を受け取った。
こっちの方が大事だ。




