黒の一号・終章

この作品は、黒の一号→黒の三号→黒の零号と続く、一連のシリーズの最終章になります。
始まり方、登場人物の説明、専門用語等、不親切な面が多々あります。

全てを改めて書くと膨大な分量になるので、申し訳ありませんがご了承下さい。

※※※

　悪の総帥、黒の一号。

　最古の人体改造型である彼の肉体には、限界が近づいていた。

　纏身出来るのは、あと数回。
　運命と改造により残り少ない生を、彼は人類を救済する為に駆ける。

　疎まれながらも人類の為に戦う彼は、人類を滅ぼす宇宙からの来訪者と決着を付ける為に、黒の弐号を地上へと呼び戻した。

　彼女を得て、まずは来訪者の尖兵を掃討する作戦を進める彼を、苦難が襲う。

　仲間の裏切り。
　予想以上に苛烈な敵の攻勢。

　その時、彼が今まで得た絆が姿を見せる。

　尖兵の長を倒し、因縁の相手との決着を付け。
　彼は、仲間と共に空へ発つ。

　―――ただ、人類を救う為に。

　修羅の道を生きた彼に待つのは、破滅か、救済か。

　最後の戦いが始まる。