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「と、言うことでな。物見遊山のついでに貴殿の顔でも見ようかと立ち寄ったのだ」
「あーあーあー、なるほどなー、俺サマはお前の可愛い伴侶を見せびらかす相手に選ばれたのかー、光栄だよこの野郎」
ガタガタガタと私は震えながら必死にソドムさんに引っ付いていた。手を離したら海に落ちる……!!!!!!
全壊した港町。押しつぶされた大量の帆船。大津波のあとの惨状と、打ちあげられ切り刻まれた海の神様……らしかった残骸、半死半生という状態だが、それでも生きているらしい海の神様は不貞腐れた様子で私たちの方を見上げている。
黄金の鍵を使って外に出ると、そこはとても綺麗で賑やかな港町だった。外食として、ソドムさんのエスコートのもと、海の幸を堪能し「タコはたこ焼きもいいですけど、お刺身もいいですよね」とうっかり言ってしまったのがよくなかった。いや、あれが失言になるなんて誰も思わないだろう。
現在ソドムさんは浅瀬に突き刺したマストのてっぺんに立っている。朗らかに笑い、知神である海神さんを見下ろす。
「私はただ新鮮な蛸とやらを女房殿に食べさせてやりたいと、甲斐性を見せようとしていただけなのだがな。たまたまお前の眷属で、たまたまお前が私がお前の領地を侵略に来たのだと勘違いしてしまったのだろう。実に申し訳ないな?」
「言いながら俺の脳天に向けて槍を飛ばしてくるんじゃねぇ…………!!!!!」
「脳が三つか四つあるのではなかったか?」
「ねぇよ!あるのは心臓!!」
「そうか、では折角なので一つを残して潰しておこう」
なぜ、なにをどうしたら折角になるのかわからない。
「あ、あの……ソドムさん」
「うん?どうかしたのか、宝砂殿」
「せ、折角……海の見える素敵な所に来たのに…………これはちょっと」
「人間の死者は出ていないが?人が山を削り海を埋め立てた無粋なものがない方が美しい景色が見えると思わないか?」
「思わねぇよ!!お前の嫁さんドン引きしてんぞ!!!!!!!!!」
全力で海の神様が突っ込みを入れた。
感性が近い!!え、あれ!?ソドムさん、神様だから感覚がおかしいんじゃなくて……真正か?
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赤真珠を飲み込んだからか、ソドムさんの神域に業務用スーパーに加えて新たな要素が加わった。
その名も、ホームセンター。
なんという便利。おはようは6:30から開かれ、閉店は20:00。木材も打っており、お好みのサイズにカットしてくださる。なんて便利。
そしてそこのホームセンターに、ございます。家庭用タコ焼き機。
もちろん本格的なものではなくて、長方形の鉄板の中で最大24個が一緒に焼ける。
業務用スーパーでたこ焼きの粉と材料を購入し、神域へ戻ると見晴らしの良い草原に……神様がふたり。
「あーあー、いーねぇー。こーんな場所で囲っちゃってまぁー。やることが怖ぇよ」
「安全を確保するのが最優先でな」
海の神様はサイズが人型になり、うにょうにょしていた手足も人間のものになっている。木製のテーブルに上半身を投げ出してやる気なさそうにしている。
ソドムさんは新鮮な蛸……を、処理してくれているのだけれど……神様の目の前で眷属を細切れにしていいものか……。
「お前ら美味しく頂かれろよー」
あ、いいのか。
神様の感覚はやはりよくわからない。
私はジブリ〇ウスである程度の準備をし、タコ焼き機の電源をつける。不思議ですよね。電源コード……どこにもつながっていないのに……オンになる……。
短くて申し訳ございません……。




