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ジンさんとお風呂なの。
お風呂………。あったかいかなぁー?
お風呂はねー、とってもつめたい日があるんだよ。あつあつな日もあるの。今日のお風呂はどうかなー。
「フゥ、ここで服を脱ぐんだ。脱いだ服は籠の中に入れろよ。」
はいなの。よいしょ、よいしょ、………ぬげたの。ぬいだ服はかごの中に。…………えっと………届かない。
「っと、悪い。高かったか。ほら、貸せ。」
ふるふる
自分で入れるの。
「そうか。わかった。」
にゅっ!だっこしてくれたの。これで入れられるね。
よいしょ。
「偉いぞ。」
えへへー。
「開けるぞ。滑りやすいから気を付けろよ」
ガチャ
わぁ。とびらを開けたら白い空気がもこもこ出てきたなの。ふわふわあったかーいなの。
それにお家のお風呂とちがってひろいの。いすもたくさん。お湯をいれる大きなコップもたくさんあるの。
「この椅子に座れるか?体を洗うからな。まずは頭から。大人しくしとけよ。」
はいなの。いすに座ったらジンさんが洗ってくれたの。ふわふわーって優しく洗ってくれるの。きもちいいの。それにいい匂いなの。これもスープみたいに美味しいかなぁ。
「くくっ食べたら苦いし腹壊すぞ。」
美味しくないみたい。でも食べようとしてたのなんでわかったんだろう?
「流すぞー。目ぇ閉じたか?」
はーいなの。ふわぁ。目を閉じたらお湯をかけてくれたの。あったかーいなの。今日はアタリの日なの。
「俺が洗う間、風呂に浸かって待つのはー、無理だな。ちょっとそこで待ってろ。すぐ洗う。」
おふろにつかる?にゅ?まだ何かあるの?
考えてるうちにもう洗い終わっちゃった。
ジンさんが奥の方にいってきれいな木の板を持ち上げたの。
ふわぁ、白いのがいっぱいなの。
「フゥ、さぁ入るぞ。」
これがお風呂なのかな?変なの。
「………はぁ、落ち着くな。やっぱり風呂はいい。」
お風呂はとっても深いの。危ないからジンさんのお膝に乗せてもらうの。あったかぽかぽかなの。こんなにゆっくりお風呂に入ったのはじめてなの。お風呂って気持ちいいのね。ジンさんが一緒だからそう思うのかな?ジンさんと一緒は落ち着くの。会ったばかりなのに、ずーっと一緒にいたみたい。何でかな?
プキュ♪
にゅ?
わわわっ黄色いとりさんなの。
「国王からのプレゼントのアヒルだ。」
キースさんのあひるさん?かわいい。
プキュ♪プキュ♪
ふにゅ。
「良かったな。」
はいなの。今度キースさんにお礼いう!
プキュ♪プキュ♪
……ふわぁ。あったかおふろとジンさんとあひるさんで幸せなの。幸せってすぐなくなるってお母さん言ってたの。じゃあ、ジンさんもお父さんみたいにいなくなる?でもでもジンさん一緒にいてくれるって言ったもん。だから………ずっと…………いっしょに…………………
「………寝たのか?」
そう言って頬を撫でても反応がない。ならば少し動くくらいでは起きないだろう。湯冷めしてしまうしな。
さっと濡れた小さい身体拭いて、服を着せて、抱いて部屋まで連れていく。こんな風に子どもを扱ったことはない。貴族のガキどもに対しても、それは同じだ。
今まで会った子どもの中でも特にフゥは儚く脆い。そしてある意味幼すぎる。その年で文字が読めるのには驚いたが、部屋へ案内したときの無邪気さとの差が大きい。さっきも泡を食べようとしてたしな。
それに、フゥは自分から誰かに頼ろうとしない。誰かに甘えることを教える必要がある。特に家族とかな。
フゥを家族のいない俺が育てるべきではないのは理性ではわかっている。
しかし、他の誰でもなく、俺がフゥを守ってやりたい。
こんな思いは初めてだ。
「今日はもうこのまま寝ておけ。明日から大変だぞ。ユーセルがお前の教育に張り切ってるからな。
おやすみ。フゥ。いい夢を。」
ジン「頬を撫でても反応がない」
リア友「ただの屍のようだ………。ふっ」
自重させました。




