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お久しぶりです。
「それで、もうフゥは連れて帰っていいのか?」
「そうだな。顔合わせも済んだし、もう帰ってくれていいぞ。明日までにフゥの予定を宰相とたてておいてやろう。フゥ、今日はお疲れ様。また明日な。」
はいなの。また明日なの。
みんなもバイバイなの。
『きゃあ!可愛いわー。またねー。』
『またねぇ。ふふふ~。』
精霊王さんたちも手を振ってくれたなの。うれしいの!
「いくぞ。転移」
ふわぁ。またまた転移なの。あっ朝来たところなの。またギルドにいくのかな?
「しっかり掴まってろよ、フゥ。この時間は人通りが多い。小せぇフゥははぐれたら見つけられねぇからな。」
はいなの。絶対に離れないなの!
こくこく
ぎゅっ
「よし。」
ジンさんと町を歩いていくの。僕は歩いてないよ。ジンさんが抱っこしてくれるの。ジンさんに抱っこしてもらうの大好きなの。まわりがよく見えるの。町はね。朝と違って大きな男の人がいっぱいいるの。大きな声もいっぱいなの。みんな夜なのに元気なの。
まだまだ歩いていくの。まだかなぁ。人がいっぱいでちょっと疲れちゃったなの。にゅう。
「ここだ。」
にゅ?ついたなの。茶色のお家なの。でもギルドじゃないの。はじめてのお家なの!
「ここは宿屋だ。俺はここに長期で部屋を借りて住んでるんだ。」
にゅ。ここがジンさんのお家なの。やどやってなんだろう。でも楽しみなの。………にゅ?お家入らないの?
こてん
どうしたのかな?お家やなの?
「フゥも今日からここで住むことになる。だが、ここは宿屋だから俺以外にも人がたくさんいるんだ。ここが嫌なら王城で国王と住むかユーセルの家に住むかだな。フゥはどうしたい?」
ジンさんと一緒かユーセルさんと一緒かキースさんと一緒かえらぶの?僕がえらんでいいの?
僕、ジンさんと一緒がいいの。一緒にいてくれるって約束してくれたもん。他の人はちょっとこわいけど、ジンさんと離れ離れの方がやなの。でも、ジンさんはいやなのかなぁ。僕、めいわく?
ぎゅっ
やなの。一緒がいいの。
「俺と一緒でいいのか?」
こくこく
「………わかった。一緒に住もう。」
ほんと?
「じゃあいくか。開けるぞ。」
カラーン♪
中は机と椅子がたくさんなの。いい匂いもするの。優しそうな女の人がいるの。この人もこわくないの。誰だろう。
「いらっしゃい。宿屋エカルラートへようこそ。ってなんだい、ジンか。久しぶりじゃないか。おかえり」
ジンさんの知り合いなのかな?
「あぁ。」
「まったく、いつも愛想がないんだから。少しぐらい笑えばモテるだろうに、しょうがない子だね。」
「………あぁ。」
ジンさんが「あぁ」しか話さなくなっちゃった。ジンさん壊れちゃった?大丈夫なの?
くいくい
「ん?……ん。」
なでなで
なでなでしてくれたけど、うぅ、そうじゃないの。むぅ。
「夕飯は食べてきたんだろう。風呂はどうするんだい。また夜中かい?」
「いや早めに入りたい。貸し切り風呂、空いてるか。」
「貸し切り風呂だなんて珍しいじゃないか。そうさね。一時間後なら空いてるよ。そこでいいかい。」
「あぁ。」
「それよりもだね…………ジン。」
「あ?」
「その腕に抱えてる可愛い子どもはあんたの子かい?」
「…………あ?」
にゅ?
「全然似てないねぇ。まぁ、奥さんが美人ならそっちに似たんだろうよ。で、その奥さんはどうしたんだい。まさか、置いてきたんじゃないだろうね。」
「ちげぇ。」
「じゃあこの後来るのかい?大部屋に変えようか?」
「そういう意味じゃねぇ。」
「なんだい、男ならはっきりしな。」
「はぁ、こいつはフゥ。俺が拾って俺の子になった。ほらフゥ、挨拶してこい。」
はいなの。
とてとて
よいしょっと。えっと、
「こ・ん・ば・ん・は。ふ・う・て・゛・す。」
できたなの。
「可愛い子だねぇ。挨拶できて偉いじゃないか。こんばんは。ようこそ、宿屋エカルラートへ。私はノーザ。この宿屋の女将さ。これからよろしく頼むよ。」
えへへ。誉められたなの。
「は・い・で・す」
「はっはっは。本当に可愛い子だねぇ。よく考えたらこんな子がジンの子のはずなかったよ。お前さんの子ならもっと無愛想そうだ。フゥはまだ小さいし、部屋は今のままで十分だね。風呂は一時間後さ。忘れずに入るんだよ。わかったね。」
はーいなの。
「行くぞフゥ。」
そういってジンさんが階段をあがっていくの。ジンさんのお部屋は2階の右の奥みたい
「フゥ、ここが俺の部屋だ。覚えたか?」
こくこく
ガチャ
ふわぁ!お部屋は白と黒でかっこいいの。壁には大きな剣が3つくっついてるの。あとはあとは、にゅっ!にゅ!………にゅ?
ジンさんがこっちみてニヤニヤしてるの。なあに?
「クククっ、いや、楽しそうだなと思ってよ。気に入ったか?」
こくこく
「そりゃよかったよ。家具とかも俺に合わせて買ったからちょい大きめだが、まぁいけるだろ。ベッドは一緒に寝ればいいし、何かいるもんあるか?」
ふるふる
「………そうか。まぁ、その辺はユーセルにでも任せるか。欲しいものがあったら遠慮すんなよ。」
こくこく
えっとね、もうちょっとお部屋がみたいなぁ
ちらっ
「クククっ、部屋から出ねぇならいいぞ。」
わぁ!!
いってくるの。
まずは剣なの。僕と同じくらいの大きさなの。ピカピカ綺麗なのですよ。
次はベッド。大きいベッドなの。ふわふわ?ふわふわなの?夜はこのベッドで寝てもいいのかな?
次は……クローゼット?……っにゅ。開けられないの。
「届かねぇのか。ほら。」
開けてくれたの。ありがとうなの。
中には服がいっぱいなの。白、黒、緑、青、いろんな色がいっぱいなの。
「フゥ用のクローゼットは用意する必要があるな。服も多くなりそうだし。」
にゅ。満足なの。
「もういいのか?」
こくこく
「じゃ、風呂の用意するか。服はユーセルから預かってるし、タオルは王城の執事長から超高級タオルを押し付けられたし、石鹸類はメイド長から押し付けられたし。………はぁ、二人とも有能なのはわかるが、会うたびにいろんな物を押し付けられるのはどうなんだか。」
ジンさん元気ない?
「心配してくれるのかフゥ。大丈夫だ。ちょっと考え事だ。」
大丈夫………かな?
「そろそろだな。風呂いくぞ。」
はいなの。




