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しょたが異世界でちーとなしょたとして幸せになる  作者: 卯月 唯
二章*ヴェルディー王国*
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9

お久しぶりです。

「それで、もうフゥは連れて帰っていいのか?」

「そうだな。顔合わせも済んだし、もう帰ってくれていいぞ。明日までにフゥの予定を宰相とたてておいてやろう。フゥ、今日はお疲れ様。また明日な。」

はいなの。また明日なの。

みんなもバイバイなの。

『きゃあ!可愛いわー。またねー。』

『またねぇ。ふふふ~。』

精霊王さんたちも手を振ってくれたなの。うれしいの!

「いくぞ。転移」


ふわぁ。またまた転移なの。あっ朝来たところなの。またギルドにいくのかな?


「しっかり掴まってろよ、フゥ。この時間は人通りが多い。小せぇフゥははぐれたら見つけられねぇからな。」

はいなの。絶対に離れないなの!


こくこく

ぎゅっ


「よし。」


ジンさんと町を歩いていくの。僕は歩いてないよ。ジンさんが抱っこしてくれるの。ジンさんに抱っこしてもらうの大好きなの。まわりがよく見えるの。町はね。朝と違って大きな男の人がいっぱいいるの。大きな声もいっぱいなの。みんな夜なのに元気なの。


まだまだ歩いていくの。まだかなぁ。人がいっぱいでちょっと疲れちゃったなの。にゅう。


「ここだ。」

にゅ?ついたなの。茶色のお家なの。でもギルドじゃないの。はじめてのお家なの!

「ここは宿屋だ。俺はここに長期で部屋を借りて住んでるんだ。」

にゅ。ここがジンさんのお家なの。やどやってなんだろう。でも楽しみなの。………にゅ?お家入らないの?


こてん


どうしたのかな?お家やなの?


「フゥも今日からここで住むことになる。だが、ここは宿屋だから俺以外にも人がたくさんいるんだ。ここが嫌なら王城で国王と住むかユーセルの家に住むかだな。フゥはどうしたい?」


ジンさんと一緒かユーセルさんと一緒かキースさんと一緒かえらぶの?僕がえらんでいいの?


僕、ジンさんと一緒がいいの。一緒にいてくれるって約束してくれたもん。他の人はちょっとこわいけど、ジンさんと離れ離れの方がやなの。でも、ジンさんはいやなのかなぁ。僕、めいわく?


ぎゅっ

やなの。一緒がいいの。


「俺と一緒でいいのか?」


こくこく


「………わかった。一緒に住もう。」


ほんと?


「じゃあいくか。開けるぞ。」


カラーン♪

中は机と椅子がたくさんなの。いい匂いもするの。優しそうな女の人がいるの。この人もこわくないの。誰だろう。

「いらっしゃい。宿屋エカルラートへようこそ。ってなんだい、ジンか。久しぶりじゃないか。おかえり」

ジンさんの知り合いなのかな?


「あぁ。」

「まったく、いつも愛想がないんだから。少しぐらい笑えばモテるだろうに、しょうがない子だね。」

「………あぁ。」

ジンさんが「あぁ」しか話さなくなっちゃった。ジンさん壊れちゃった?大丈夫なの?


くいくい


「ん?……ん。」


なでなで


なでなでしてくれたけど、うぅ、そうじゃないの。むぅ。

「夕飯は食べてきたんだろう。風呂はどうするんだい。また夜中かい?」

「いや早めに入りたい。貸し切り風呂、空いてるか。」

「貸し切り風呂だなんて珍しいじゃないか。そうさね。一時間後なら空いてるよ。そこでいいかい。」

「あぁ。」

「それよりもだね…………ジン。」

「あ?」

「その腕に抱えてる可愛い子どもはあんたの子かい?」

「…………あ?」

にゅ?

「全然似てないねぇ。まぁ、奥さんが美人ならそっちに似たんだろうよ。で、その奥さんはどうしたんだい。まさか、置いてきたんじゃないだろうね。」


「ちげぇ。」


「じゃあこの後来るのかい?大部屋に変えようか?」


「そういう意味じゃねぇ。」


「なんだい、男ならはっきりしな。」


「はぁ、こいつはフゥ。俺が拾って俺の子になった。ほらフゥ、挨拶してこい。」

はいなの。


とてとて


よいしょっと。えっと、

「こ・ん・ば・ん・は。ふ・う・て・゛・す。」


できたなの。


「可愛い子だねぇ。挨拶できて偉いじゃないか。こんばんは。ようこそ、宿屋エカルラートへ。私はノーザ。この宿屋の女将さ。これからよろしく頼むよ。」

えへへ。誉められたなの。

「は・い・で・す」


「はっはっは。本当に可愛い子だねぇ。よく考えたらこんな子がジンの子のはずなかったよ。お前さんの子ならもっと無愛想そうだ。フゥはまだ小さいし、部屋は今のままで十分だね。風呂は一時間後さ。忘れずに入るんだよ。わかったね。」


はーいなの。

「行くぞフゥ。」

そういってジンさんが階段をあがっていくの。ジンさんのお部屋は2階の右の奥みたい


「フゥ、ここが俺の部屋だ。覚えたか?」


こくこく


ガチャ


ふわぁ!お部屋は白と黒でかっこいいの。壁には大きな剣が3つくっついてるの。あとはあとは、にゅっ!にゅ!………にゅ?

ジンさんがこっちみてニヤニヤしてるの。なあに?

「クククっ、いや、楽しそうだなと思ってよ。気に入ったか?」


こくこく


「そりゃよかったよ。家具とかも俺に合わせて買ったからちょい大きめだが、まぁいけるだろ。ベッドは一緒に寝ればいいし、何かいるもんあるか?」


ふるふる


「………そうか。まぁ、その辺はユーセルにでも任せるか。欲しいものがあったら遠慮すんなよ。」


こくこく


えっとね、もうちょっとお部屋がみたいなぁ


ちらっ


「クククっ、部屋から出ねぇならいいぞ。」


わぁ!!

いってくるの。


まずは剣なの。僕と同じくらいの大きさなの。ピカピカ綺麗なのですよ。

次はベッド。大きいベッドなの。ふわふわ?ふわふわなの?夜はこのベッドで寝てもいいのかな?

次は……クローゼット?……っにゅ。開けられないの。

「届かねぇのか。ほら。」


開けてくれたの。ありがとうなの。


中には服がいっぱいなの。白、黒、緑、青、いろんな色がいっぱいなの。

「フゥ用のクローゼットは用意する必要があるな。服も多くなりそうだし。」



にゅ。満足なの。



「もういいのか?」


こくこく


「じゃ、風呂の用意するか。服はユーセルから預かってるし、タオルは王城の執事長から超高級タオルを押し付けられたし、石鹸類はメイド長から押し付けられたし。………はぁ、二人とも有能なのはわかるが、会うたびにいろんな物を押し付けられるのはどうなんだか。」


ジンさん元気ない?


「心配してくれるのかフゥ。大丈夫だ。ちょっと考え事だ。」


大丈夫………かな?


「そろそろだな。風呂いくぞ。」


はいなの。



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