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柊くんの守護結界~やや年下によった物語~  作者: sh1r0
第1章 白銀の祈り

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第23話

「なあ、結人。すまん、この画面から先に進めないんだが。なんでだろ?」



「もうやってたんだ。早いね、流石。画面見てもいい?」


「頼んだ。」


 画面を見るとそこには「姓と名の間にはスペースを入れてください。」と書いてあった。しかし、指示通り恒一はスペースを入れている。


 これはもしや……。


「全角スペースかも。多分これ半角スペース想定だ。」


「え。」


 名前を入れるときには全角で漢字を入力するのに、空白は半角じゃないといけないのは罠すぎる。


「ちょっとやってみてもらえる?」


 恒一に端末を返す。


「あ、通った。」


「嘘やん。」


 本当にそれが原因だったのか。正直驚きである。


 まあ内部的には半角のほうが処理しやすいのはわかるが、漢字と漢字の間が半角スペースじゃないといけないというのはやや不親切に感じる。去年より入力フォームがカラフルになっていたが、肝心なところでちょっとユーザーアンフレンドリィだ。


 もっといい感じの実装をしてほしいが、公的機関の情報インフラや情報系の人材は十分でないらしい。不慣れな人が一所懸命作ってくれたのかもしれないのであまり不満は言うべきではないか。



「はじかれる全角スペースに身にもなってみてほしいよな。」


「確かに、全角スペースって全体的にかわいそうかもしれない。」


 今後は全角スペースの気持ちになって、物事を考えていくべきなのかもしれない。魔法系の学園といっても最近は情報の授業も増えてきている。この前のプログラミング実習では心の中で悪態をついてしまった。今度適当な正方形を見つけたら謝っておこう。



「すまん、結人。ちょっとこれいいか?」


 恒一が机の上にあるクエストカタログをめくっていいか尋ねてきた。


「あ、ぜんぜん。特にその開いているページに意味はない。」


 紙をめくり始める。恒一は探していたページに辿り着くと、それをこちらに見せてきた。


「結人。これ一緒に受けないか?」


お読みくださりありがとうございます。

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