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ずっとあなたを想ってます〜両親を亡くした公爵令嬢は幼馴染の第二王子に溺愛されます〜  作者: 千翔りさ
5章 私にできること

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EP.045

全てわかってはいたものの、どこか緊張していた体をやっと緩めることができた。

深く深呼吸をし、気持ちを落ち着ける。


縛られていた子どもたちは、一緒に来ていたアルバートが保護をしてくれていた。緊張もほぐれたところで私も声をかけようと動き出そうとした瞬間、横からぐいっと顔を掴まれる。


「わっ、何するんですか!」

「何するんですか、じゃないだろ!」


はぁ〜、とわざとらしく大きなため息をつくレオン様。


「何呑気にあいつのところに行こうとしてるんだ。こっちの気も知らないで…ほんとに、こんな危ないこともう二度とするなよ」

「レオン様同意の上だったじゃないですか」

「む、り、や、り、だ!アーサーなんて、死体よりも顔が真っ白だったぞ」


─────話は数日前、あの日の夜に巻き戻る。


『…とは言ったものの、何から言えばいいかな』

『全全部、教えてください。何からでも…私は大丈夫です』


発した声は、自分でも驚くほど冷静だった。


けれど、あの夜、お兄様とレオン様から告げられた真実は、その気持ちすら揺れ動きまくるほどに衝撃だった。


『細かな理由、この場合は動機というのか。まではさすがにわからないけど……父上と母上の死は、事故じゃなかったんだ』

『え?事故じゃないって…だって、馬車が…落ちたんですよね?それが、事故じゃないっていうのは…』

『あの日からずっと調べていた証拠がやっと揃ったんだ。だからこの間、あの日の馬車の御者をしていた者を問い詰めたところ…細工をして、わざと馬車が落ちるようにしていたと、自白した』


つまり、どういうことなのか。


(事故じゃない。殺人、だったの?)


彼女(サラ様)も協力している…とは、今はまだ断言できない。あの家に来た日が、あの事故の後だからな。ただ少なくとも、なぜかロゼリアに強い恨みを持っているらしい。だから、全て知ってはいると思う』


一つ一つ、語られる内容すべてが信じられなかった。


『…え?ま、待ってください。まず、私、サラ様とは今まで面識がなかったんですよ。お兄様も言ったとおり、彼女が侯爵家に来たのは、父と母の事故の後ですよね?だから本当にあの日初めて会ったくらいで…』

『一方的に恨んでるんだろ。細かなところまではわからないが』

『そんな…』


とても、受け入れ難かった。


(私のせいで、お父様もお母様も亡くなってしまったの?)


あの日、早く帰ってきてほしいとわがままを言った。

そのせいだと思っていた。

でもそうではなくて…私の存在自体が両親を殺してしまったのか?


『ロゼリアのせいじゃないよ』


レオン様の声に、虚ろだった視線を上に上げる。


『事故…いや、この事件はロゼリアのせいじゃない』

『犯人のせいに決まっている。ロゼリアに非はない、あるわけがない』


二人は、優しい言葉をかけてくれる。

ただ私にとっては、その言葉よりも深く現実が胸に突き刺さっていた。

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