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ずっとあなたを想ってます〜両親を亡くした公爵令嬢は幼馴染の第二王子に溺愛されます〜  作者: 千翔りさ
4章 近づく手と絡まる糸

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EP.040

「あ、でも…レオン様、誰でもこんなことをしちゃだめですよ。好きな人以外にこういうことは…」


歩きかけたレオン様の足がピタリと止まり、こちらを振り返る。


「は?まて。誰でも?誰でもって言ったか?」


「ロゼリアは、俺が"誰にでも"こんなことをしてると思ってるのか?」

「え?い、いえ、言葉の綾というか…でも、本当にこういうことは好きな人以外にしてはいけないというか…」


レオン様の歩みが、こちらへ向かう。


「ロゼリア以外にするわけがないだろ」

「…え?」

「え?」


「え?待ってください、そういうの、それがだめなんです!だって、それって、その…あの、」

「…嘘だろ?気づいてなかったのか?」

「待って!待ってください!」


「俺がこういうことをするのは、ロゼリアだけだ。ロゼリアが好きだからやってる。それ以外に理由なんてない」

「待ってくださいってば!」


静かな部屋に、自分の心臓の音だけがやたら大きく響いている気がした。

暗闇の中、私の顔は今どのように彼の瞳に映っているのだろうか。


「フッ…なぁ、手どかして。顔見せて?」

「い、嫌です!無理!」

「なんで。…ていうか、本当に伝わってなかったのか?」

「だって、そんなの…」


昔も今も、確信をついた言葉を言ってくれることはなかった。それは、私と彼の立場を考えたら当然のことで。


だから私も、どこか諦めていたのだ。

この恋はずっと片思いのままで終わるのだろうと。


お互い、国のために決められた人間と結婚し、将来を築いていくのだろうと。


「好きとか…言ってくれたこと、なかったじゃないですか」

「…言わなかっただけで、今も昔も、ずっとロゼリアのことしか見てないよ」


「というか、照れくさいだろそんなの。俺が言うと思うか?」


そう小さく文句を言うレオン様の耳は、暗闇でもわかるほど真っ赤に染まっていた。


気づけば私は、また彼の胸に飛び込んだ。

咎めることもなくさっと抱きしめ返してくれるその腕は、とてもとてもかっこよかった。


「いまも、昔も…ずっと、私だけが好きなんだと思ってました」

「それは…わかりづらくて、ごめん。好きだよ。ずっと…ロゼリアが、一番大切」


その言葉がどれだけ嬉しいものか、待ち遠しかったのか。

不意に、抱きしめられた腕に力がこもった。


「今言うことじゃないのはわかってるし…なんかダサい気はするけど。予約させて。全て落ち着いたら、結婚しよう」


「ちゃんと、ご両親にも挨拶させて。もう絶対、傷つけない、守るって約束する。だから、もう少しだけ待っててほしい」


胸がいっぱいで、恥ずかしさで真っ赤なまま泣きそうな顔を隠し、私は何度も頷くことしかできなかった。


レオン様は私の反応に安心したのか、小さく笑って額に唇を落とした。


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