No.11 決断
新垣さんが好きだ
好きだ
大好きだ
この気持ちは一生変わらない自信がある。
でも新垣さんは?
新垣さんは いつか私を選んだ事を後悔するんじゃないの?
「こんな女のどこが良かったんだ?」
と我にかえる時が来るんじゃないの?
怖い……
怖い、怖い、怖い!!
手に入れる事より、続けていく事の方が難しいのだと初めて知った………
「神楽、泣いてちゃ分かんないよ」
突然の呼び出しにも嫌な顔をせず、夏樹が来てくれた。
私の親友……
本当は、夏樹と辰吉さんみたいに素敵な関係になりたかった。
一生懸命やれば なれるんだと思ってた。
でも、恋は一人で育てるものじゃない。
二人じゃないと育たないんだ。
ひっつめ髪で颯爽と歩く並木さんは仕事のできる頼れるお姉さんで……でも、プライベートでは女らしい優しい雰囲気の守りたくなるような可愛い女性だ。
勝てない。
私では勝てない(泣)
涙は溢れては流れ、溢れては止まらぬまま夏樹の肩を濡らした。
《いつものトコで待ってる》
仕事帰りの電車の中で新垣さんからのメールを受けとる。
それを深呼吸して見つめた。
夏樹の肩で泣いて、泣き疲れて眠って決めたこと……。
それはツラくて苦しくて、死にそうなほど私の心を締め付ける。
それでも今後の事を考えたら、きっと正しい選択なのだと思える時がくる。
そう思いながらも涙が出た。
愛してる
愛してる
愛してる!!
声には出さない。
きっと、二度と言うことはない。
だって、サヨナラを言いに行くんだから……




