神代の贈り物
太古の昔、世界は「魔獣」が跋扈する過酷な時代だった。人族、エルフ族、ドワーフ族、獣人族は種の垣根を越えて協力し、魔法文明を築き上げる。それは後に「神代」と呼ばれる輝かしい時代だった。
しかし、その時代は突然終わりを告げ、長い年月が流れる。人間同士の争いが繰り返されるようになった時代に、「黄金の杯」が発見された。それは石板に「人間が産み出した悪意」と記された、神代の遺物だった。
争いに勝つため、人間はその杯の強大な力を利用するが、石板の警告通り、杯は呪いを振り撒き、世界に伝染病を蔓延させる。それでも勝利した国は、その杯を「聖杯」と呼び、信仰するようになった。
やがて、世界中で次々と神代の遺物「聖遺物」が発見される。国々はそれを兵器として利用し、聖遺物は人間にとってなくてはならない存在になっていく。神代は神からの贈り物だったと信じられ、信仰の対象となった。
これは、聖遺物を巡る理不尽な争いの中で、両親を失ったひとりの童の英雄譚である。
0章地獄に至るまで
プロローグ 幕開け
2025/08/31 15:56
(改)
第一話 未来を憂いて子は、夢を見る
2025/09/01 20:31
(改)
二話 才に魅入られて、夢は続く
2025/09/02 18:34
三話 日常の鐘は鳴らず、兆しの鐘が鳴り響く
2025/09/03 22:39
(改)
四話 揺らぐ思いと覚悟
2025/09/05 17:25
五話 権力の元に何を求めるのか
2025/09/06 16:35
六話 権力の傘を持って
2025/09/07 10:11
七話 計略と謝罪を持って答えを示す
2025/09/08 17:41
八話 夢を形に儀式が始まる
2025/09/09 20:48
九話 悪意の刃は病より速し
2025/09/10 22:47
十話 地獄に至る日
2025/09/12 10:37
(改)
一章 空虚な子は新天地に立つ
十一話 空虚な子に魅了されて
2025/09/13 21:56
十二話 言語の壁を知りて知識とする
2025/09/14 21:05
十三話 決意を胸に日常を過ごす
2025/09/15 17:01