幕間 初期容疑者整理
【初期容疑者整理】
蓮司さんの遺体が発見された時点で、霧雨館にいた人物は限られている。
館は雨と霧で閉ざされ、外部から人が出入りした可能性は低い。
ここで、事件発見直後の人物状況を整理する。
◆ 雨宮玲司
宗一郎の後継者候補。
蓮司さんの弟として育てられた人物。
蓮司さんとよく似た容姿をしている。
紗英さんは、玲司さんが部屋にいたと思ったと証言しているが、姿を見たわけではない。
◆ 紗英
玲司さんの近くにいた人物。
玲司さんを守ろうとする姿勢が強い。
蓮司さんを名乗る人物からの手紙を受け取っていたが、この時点ではまだ詳しく話していない。
◆ 篠原千鶴
宗一郎の元秘書。
第五楽章を探すことを恐れているように見える。
宗一郎の名誉を守ろうとしているが、その理由はまだ不明。
◆ 久世将臣
美術商。
第五楽章の価値に関心を持つ。
午後九時半頃に音楽室へ入ったと証言している。
事件前に現場へ入っていた人物の一人。
◆ 雨宮奏太
宗一郎を尊敬する音大生。
低いラを二度聞いたと証言している。
他の人物よりも音に敏感に反応している。
◆ 雨宮静乃
宗一郎の妻。
十一時半頃、男の足音を聞いたと証言している。
七年前のことを知っている可能性がある。
◆ 鷺沼
雨宮家の使用人。
鍵を管理している。
音楽室の扉を開けるための鍵を持ってきた人物。
館の構造や時計塔について詳しい。
◆ 美和
使用人。
事件発見時は混乱している。
現時点では大きな証言は少ないが、館内の動きについて何か見ている可能性がある。
【現時点での整理】
・音楽室は密室のように見える。
・ただし、音がしたからといって、その時に殺人が起きたとは限らない。
・蓮司さんがいつ館に入ったのかは不明。
・凶器は見つかっていない。
・紙ロール、懐中時計、第五楽章が、誰かに見せるために置かれた可能性がある。




