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来々軒繁盛記 ~ 寒くなったねぇ。ここで、熱いラーメンを一杯、食べていきなヨ  作者: 白河夜舟
第13章 鳴人の実家、彼女の手際、家族とラーメン

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79/98

79 気がつくと、彼女は、俺の肩に頭をもたれて、眠り込んでいた

 前のエピとくっつけようかと思いましたが、これはこれでカットが自然。

 こう、読みたい、読ませたい、って感じですかね。

「結局、お父様、保証人にはなって下さいませんでしたね」

「いや、まあ、そんなものだろうと思ってはいたから」

 帰りの列車は、俺たちと同じように、帰省を終えた旅人達で、かなり込んでいる状態だった。

 それでも座席に座れたのは、母ちゃんが気を利かせて、帰りの予約席のキップを手配しておいてくれたからだ。

 俺と、れんげちゃんが、これからどうするかは、きっと、俺自身、まだ判らないけど。

 ただ、俺は多分、ラーメンが好きで。

 彼女の手さばきの中に、俺もいつか、ああなりたいと思えるような所があって。

 だから、多分、一緒に実家に帰ってきて良かったのだと思っている。

 上手く言えないけど、多分、俺は、家族が働くあの店に居場所を求めていたんじゃないんだ。

 来々軒のラーメンに出会ってから。

 そう、多分、俺は、ラーメンを作りたいと思うようになって。

 それを、親父や母ちゃんや兄貴姉貴たちに、判って貰えれば、それで多分、良かったんだと思う。

「そんなもんだよ。それで、いいんだよ…

 れんげちゃん?」

 気がつくと、彼女は、俺の肩に頭をもたれて、眠り込んでいた。

 相席になった向いの夫婦が、微笑ましそうに俺たちを見ている。

 ちょっと気恥ずかしかったが、でも、まあ、いいか。

 彼女も、きっと目に見えない所で、俺の家族に気を使っていたのかもしれない。

 ずれて落ちないように、そっと彼女の頭を抱えるように支えながら。

 俺は、来々軒に、自分の居場所に帰れる事を、嬉しく思っている自分に気付いていた。



                             (続く)


 ページ数が足りないなぁ。

 そうだ、人物紹介でも、入れておこうか。

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