表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕の相方  作者:
2/9

分かってる

「で、結局組むことになったのか」


先輩は予想通りというように笑った。


最後だなんて言われたら、こちらも断れない。


来月行われる事務所のライブ。


そこで、一回限りという条件で野坂とユニットを組むことにした。


「だけど、もったいないよなあ。野坂、引退しちゃうのか」


「家庭の事情らしいっすよ。実家が名家だから、後を継がないといけないって」


「そうか。そんなこと言ってたな…」


野坂は面白い。それは彼女を知っている芸人全員が分かっていることだ。


「まあ、いい機会なんじゃないか。お前もいつまでも立ち止まってられないだろ」


先輩は僕の心情を慮ってか、敢えて明るい口調でそんな事を言ってくれた。


「そう…ですね」


「考え過ぎるのはお前のいいところでもあるけど、そんなんじゃお客も心配するぞ」


「…ありがとうございます」



通話を切ってから、僕は風呂にも入らずにベッドにダイブして転がった。


そうだ。


流石に、もう前に進まなければならない。


僕だって、そんなことは分かっている。


分かっては、いるんだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ