どんな始末か
目をとめてくださった方、おつきあいくださる方、ありがとうございます!
ようやく、終わりのほうへきました。
が、
あまりよろしくない表現の場面がでてまいりますので、ごちゅういを。。。。。
二十、
そっと戸を閉めて出た真っ暗な外は、すでに真冬の寒さになっていた。
ヨシスケとトヨをみおくった墓場までの道のりは、草も枯れ、木々の葉も落ち切った寒々とした景色しかなかった。カワキタ屋にきて、まだ三日ほどなのに、季節がすばやく動いたようだった。
すすみでた闇にはなんの音もなく、月の明かりも、今は、ない。
白い息をはき、暗闇にむかい、ヒコイチは言った。
「 ―― おわった。 おれができることはここまでよ。さあジョウカイさま、そっちの『後始末』はどうなってんだ?」
ジョウカイの『後始末』とは、どんなものなのか。
ヒコイチにできる『後始末』など、こんなものしかなく、けっきょくは、マツキチ自身がえらんだことを、見届けるくらいのことしかできなかった。
『 しりたいか? 』
「っわ!!」
なんの気配もなかったそばから声があがり、とびのく。だが、飛びのいた方にいた誰かにぶつかる。
『 ヒコイチどの。おれらの後始末がどんなものかしりたいのか? 』
ぶつかった《誰か》は、ジョウカイだった。
暗闇にうっそり立つ男は、そこにいるのになぜだか遠くにいるようだ。
「・・・そりゃ、 どんな『始末』になったのか、気になる」
『 そうか 』
「 でも、」といいかけたときには、ヒコイチの体はどういうわけか空をはしっていた。
《テング》ではない力で、また空にいるが、あのときのような風をきる音も、からだがすくむ感じもしない。
こりゃ、ほんとうにとんでいるんじゃねえ・・・
だれか《ほかのやつ》がとぶようにはしっているときの『景色』をみせられているんだとわかったときに、自分の足ではない足が松の枝を踏み、眼下に、月の光に照らされた何もない黒い田んぼが見えた。足が松の枝をけり、重さもないように、ふうわり、ととぶと、そのあぜ道の奥にある納屋のそばにおりたった。
あ。
・・・この納屋は・・・
おぼえがあると思う前に、中から男たちのがさつく笑い声があがった。




