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大滝の石と黒猫のはなし  作者: ぽすしち
二十

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57/71

どんな始末か

目をとめてくださった方、おつきあいくださる方、ありがとうございます!

ようやく、終わりのほうへきました。

が、


 あまりよろしくない表現の場面がでてまいりますので、ごちゅういを。。。。。







 二十、



    そっと戸を閉めて出た真っ暗な外は、すでに真冬の寒さになっていた。



 ヨシスケとトヨをみおくった墓場までの道のりは、草も枯れ、木々の葉も落ち切った寒々とした景色しかなかった。カワキタ屋にきて、まだ三日ほどなのに、季節がすばやく動いたようだった。




 すすみでた闇にはなんの音もなく、月の明かりも、今は、ない。



 白い息をはき、暗闇にむかい、ヒコイチは言った。


「 ―― おわった。 おれができることはここまでよ。さあジョウカイさま、そっちの『後始末』はどうなってんだ?」


 ジョウカイの『後始末』とは、どんなものなのか。


 ヒコイチにできる『後始末』など、こんなものしかなく、けっきょくは、マツキチ自身がえらんだことを、見届けるくらいのことしかできなかった。



『 しりたいか? 』



「っわ!!」

 なんの気配もなかったそばから声があがり、とびのく。だが、飛びのいた方にいた誰かにぶつかる。



『 ヒコイチどの。おれらの後始末がどんなものかしりたいのか? 』


 ぶつかった《誰か》は、ジョウカイだった。


 暗闇にうっそり立つ男は、そこにいるのになぜだか遠くにいるようだ。



「・・・そりゃ、 どんな『始末』になったのか、気になる」



『 そうか 』



「 でも、」といいかけたときには、ヒコイチの体はどういうわけか空をはしっていた。



 《テング》ではない力で、また空にいるが、あのときのような風をきる音も、からだがすくむ感じもしない。




 こりゃ、ほんとうにとんでいるんじゃねえ・・・



 だれか《ほかのやつ》がとぶようにはしっているときの『景色』をみせられているんだとわかったときに、自分の足ではない足が松の枝を踏み、眼下に、月の光に照らされた何もない黒い田んぼが見えた。足が松の枝をけり、重さもないように、ふうわり、ととぶと、そのあぜ道の奥にある納屋(なや)のそばにおりたった。



  あ。 


  ・・・この納屋は・・・



 おぼえがあると思う前に、中から男たちのがさつく笑い声があがった。

 






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