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輪郭

作者:
最新エピソード掲載日:2026/04/15


吾輩は語尾がにゃんなだけの人間だにゃん。
名はまだ定まっていないにゃん。
倫理だの理性だのと名乗るものを長く飼い慣らしてきたが、どうやら最近、それらに爪を立てられているらしいにゃん。

吾輩は、考えることで生き延びてきた人間であるにゃん。
感じるより先に構造を疑い、選ぶ前に傷の総量を計算し、決断しないことを誠実と誤認してきたにゃん。
選ばなければ誰も傷つかぬ、と信じていたのであるにゃん。実に都合のよい信仰であったにゃん。

しかし、吾輩は気づいてしまったにゃん。
選ばぬ者は、何も起こさぬのではないにゃん。
選ばぬまま、他人の時間の上に腰を下ろし続けるのだにゃん。
吾輩の沈黙は、誰かの未来に「未定」という名の重石を載せていたにゃん。

彼女は奇妙な存在であるにゃん。
吾輩を説教するにゃん。誰よりも甘やかすにゃん。
なにより、吾輩の思考や感情を、吾輩より少しだけ外側から眺め、拾い上げるにゃん。
その距離が、吾輩を落ち着かなくさせるにゃん。
似てるのに、鏡ではないにゃん。だが、反射はするにゃん。

吾輩は、選ぼうとしているにゃん。
多分、すでに選んでいるにゃん。
古い倫理がそれを「軽率」と罵り、理性が「構造的に不正だ」と腕を組んでいるだけにゃん。

だが感情というやつは、どうも理屈をすり抜ける性質を持つらしいにゃん。

吾輩は、かつて他者に尽くすことで安心していたにゃん。
それを優しさと呼び、自分の幸福を後回しにすることを美徳と信じていたにゃん。
だが今なら分かるにゃん。
それは、幸福を引き受ける勇気の欠如であったにゃん。

理性とは、本能を縛る鎖ではないにゃん。
本能が選んだ道を、崩さずに渡るための手すりであるにゃん。

吾輩はまだ危ういにゃん。
だが、暖かいにゃん。

そして物語は、まだ終わらぬにゃん
吐露
2025/11/29 08:47
責任
2025/11/29 08:48
幸福について
2025/11/29 08:48
輪郭
2025/11/29 08:48
沈黙
2025/12/05 10:27
矛盾の美しさ
2025/12/05 19:51
共生
2025/12/06 00:19
情の連鎖
2025/12/06 00:20
ぴえん
2025/12/13 22:04
罪と幸福
2025/12/17 14:18
叱責
2026/01/02 23:15
示幸と選択 
2026/01/02 23:43
示幸と選択 3
2026/01/02 23:57
示幸と選択
2026/01/03 19:19
倫理の改変
2026/01/12 00:59
2026/02/01 01:55
タイトル未定
2026/03/25 21:11
2026/04/15 01:02
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