表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

魔法少女ユメミルことらの家族の人

作者:亜蒼行
 あなたには娘さんがいます。

 年齢は今年一四歳の中学二年生。生意気盛りで反抗期の真っ直中です。あなたも顔を見るたびについ小言を口にしてしまい、言い争いになってしまいます。喧嘩もほとんど日課みたいなもので、あなたもこの頃はため息が絶えない毎日です。
 それでも、あなたはこの一四年間その娘さんのために生きてきました。体重が三キログラムに満たない赤ん坊の頃から、寝返りが打てるようになり、はいはいで動き回るようになり、つかまり立ちをし、歩けるようになり、走り回るようになり、幼稚園に入園し、小学校に入学し、中学校に入学し……あなたはずっとその成長を見守ってきました。あなたの膝の上は幼い頃の娘さんの定位置でした。その暖かさは十年経った今でも決して薄れることなく、あなたの肌に残っています。
 あなたにとって何よりも大事で誰よりも愛おしい、かわいいかわいい愛娘です。



 その娘さんが、あなたに黙って魔法少女になってしまいました。
 娘さんは夜な夜なこっそり家を抜け出し、何かの魔物と戦っています。連日の夜更かしのために授業中でも居眠りをしているらしく、成績も明らかに下がっています。こんな調子で来年の高校受験は――いえ、それはともかくとして、魔物退治では決して遊びではありません。一歩間違えれば生命を落とすことだってあるのです。
 その事実を知ってしまったあなたは、何を選択しますか?


 一、魔法少女を辞めさせる。
 二、娘さんを応援する。
 三、――
第一一話 Cパート
2014/11/08 21:00
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ