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顔面凶器の一般兵、死に際の美青年騎士団長に弟と指名され王国最強へ強制成り上がり!  作者: マサッチ
第6章 魔王軍の右腕編~不審者(刺客)の襲来と元PMの緊急インシデント対応~

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6-4 完璧な防衛ラインと右腕の戦慄

いつも温かい応援、本当にありがとうございます!


「具体的にエビデンスをご提示ください」というバルドの詰問に対し、思わぬ展開を迎える第4話です!

味噌汁でコンディションが最高潮に仕上がったオークやゴブリンたち、そして冷酷に見えるバルドの「安全管理指示」が、ヴァルガの誤解をさらに絶望的な領域へと引き上げていきます。


元PMの徹底したリスク管理と、魔王軍最強の将軍の戦栗をお楽しみください!


「え、エビデンスだと……!? 貴様、我が問いに答えず屁理屈を……っ!」


ヴァルガ・ザルツは、額に青筋を浮かべて大剣を握り直した。

本来なら一撃でこの集落ごと切り伏せてやるところだ。しかし、目の前に立つバルドの「隙の無さ」と、あまりにも禍々しい鬼の形相に、うかつに間合いを詰められない。


(な……何だ、この男の身のこなしは……!? 一見ただ立っているだけに見えるが、どこから襲いかかろうとも完璧に受け流される未来しか見えん……!)


ヴァルガの直感が、激しい警鐘を鳴らしていた。

バルドがただ「胃痛で腹を押さえつつ、冷や汗で硬直しているだけ」だとは、ヴァルガには思いもよらないことだった。


その時だった。


「バルド様をお守りしろーっ!」


「外部の不審者(パワハラ監査)だぞ! 全員、防衛シフト(タスクB)に移行せよ!」


集落の奧から、ドスドスと地響きを立ててオークとゴブリンの群れが駆けつけてきた。

その手には防具と盾、そして……なぜかアツアツの味噌汁が入った木樽が握られている。


(なっ……!? 魔物どもが、自らの意思で人間に加勢だと……!?)


ヴァルガは目を見開いた。

かつては痩せこけ、死んだ魚のような目をしていた配下の魔物たちが、今や肌に艶があり、はつらつとした眼光で自分を睨みつけている。


「おいゴルダ! 貴様ら、魔王様への忠誠を捨て、この人間に魂を売ったのか!?」


ヴァルガの怒号に対し、村長のゴルダが堂々と一歩前へ出た。


「滅相もございません! 我々はバルド様から『WBSによる適切な労務管理』と『味噌汁給食(バフアイテム)』をデプロイしていただき、労働環境が劇的に改善したのです! これ以上の不当な介入(仕様変更)は拒否いたします!」


「な、なんだと……!?」


ヴァルガは息をのんだ。

ただの奴隷労働ではなく、魔物たちが心からこの男を信拝し、完璧な組織(システム)として機能している。


(まさか……恐怖と呪詛ではなく、完璧な「恩義と利益」によって魔物国家を完全に手中に収めたというのか……!? なんという恐ろしい男だ……魔王クラウス様の手法すら過去のものとする、真の支配者……!)


「ゴルダ、下がっていなさい」


バルドは低く冷ややかな声で制した。

その顔面は、これ以上の混乱と現場の怪我人(労災)を出したくないという焦りから、極道の組長も逃げ出すレベルの凄惨な笑みを浮かべていた。


「これ以上の問答は無用です。我が社は労務管理規定に基づき、従業員の安全配慮義務を最優先します。ジーク、マヤ。不審者が暴力を振るう気配を見せた場合、直ちに『撤退プロトコル(安全第一避難)』を発動させなさい。無駄な損害(コスト)を出すことは厳禁とします」


バルドとしては「怪我人が出たら後処理の書類仕事(労災申請)が大変すぎるから、危なくなったらすぐ逃げろ」と指示しただけだった。


しかし、ヴァルガの耳にはこう聞こえた。


『我が軍勢に無駄な傷一つ負わせる価値もない。いつでもお前を処理できるが、まずはこの完璧な防衛陣形を見て諦めろ』


(く……っ! 我が一撃を放つ前に、完璧な撤退・防御ラインを構築済だと……!? この男、戦闘が始まる前に既に詰みの盤面を作り上げていやがる……!!)


ヴァルガの背筋を、本物の戦慄が駆け抜けた。


最後までお読みいただき、ありがとうございます!


ただの「労災防止の避難指示」が、ヴァルガの中では「完璧な軍略と詰みの盤面」に聞こえてしまう圧倒的すれ違い!

味噌汁で元気いっぱいになった魔物たちの「不当な介入は拒否します!」という叫びも最高にシュールです(笑)。


次回、ヴァルガが下す苦渋の決断とは……!?

面白かったら、ぜひブックマークや評価(★★★★★)での応援をよろしくお願いいたします!


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