3 宦官親属(光喜元年八月辛未/ 189年9月25日)
朝が来た。
陽が登る前に南宮から宦官は居なくなっていた。少なくとも生きている者は。虎賁は小休止の後、北宮に移動した。
「結局逃したのか、無能め」
袁術は袁紹を詰った。張讓は帝を連れ、徳陽殿へ逃げ込んでいた。
「だが、趨勢は定まった」
袁紹は涼しい顔だった。皇太后を確保した事と、南宮での宦官虐殺が実績となり、羽林、五衛もこちらについたからである。
「趨勢くらいで満足してるんじゃねーよ」
袁術はそういうと引き連れた虎賁に声を掛けた。
「北宮の宦官を殺し尽くすぞ!東側の寺から虱潰しだ!」
返り血を浴び黒い鎧となった集団に、袁紹は軽い恐怖を覚えた。
***
「さっぱりわからん」
董旻一行は馬から降り、洛陽市街で情報を収集したが、宮城で何が起きているかを得ることができなかった。ただ、南宮で火災があり、城内が混乱しているというだけのことしか。そんなのは平樂觀からでも察せたことだ。
「困ったな。宮城に行けるほどの伝手があるわけでなし」
兄の董卓には并州牧という官位があるが董旻はそうではない。この状況で自分は洛陽で何をすればいいのか、正直なところさっぱりわからなかった。
その時である。風に乗ってツンと血と炭の匂いが漂ってきた。その方向から来るのは都に似合わぬ武装兵の一団である。
直感で判った。あれは味方だ。
南宮で放火があったのは対宦官の戦闘であろう。であれば放火したのは兄を招聘した何進の筈である。それが堂々と洛陽の市街を歩けるのなら勝っているのであろう。ならば接触して安全である。董旻の一瞬の思考を言語化したとしたらこういった具合であるが、次の瞬間には董旻は手を振って呼びかけた為に言葉にならずに消えた。
「董并州の配下、董旻と申す!そちらは大将軍の家中の方ではありませんか?」
董旻が遭遇したのは南宮殺戮後に小休止し、次は北宮に移動するところにあった呉匡と張璋の率いる何進の私兵団である。
「え?大将軍がお亡くなりに?」
そこでようやく董旻は何進が既に宦官に暗殺されていた事を知った。だがその顛末を語る呉匡の様子は尋常ではない。寝不足と疲労、そして殺人の興奮で殺気立っている。
「大将軍は生前董并州を頼みとされておられました。ここでお会いしたのも泉下の将軍のお導きでしょう。共に将軍の仇を討ちましょうぞ!」
そう血走った目で言われては断わりようもない。董旻に出来たのは兄に事情を伝える為、部下を伝令に出すことくらいだった。
***
北宮最大の建物、徳陽殿。張讓はここに入った事を後悔していた。
(広すぎる……)
前殿前の広場は巨大で遮るものもなく、その向こうの高い塀は霞むほどに遠くにあり、視界外周をぐるりと巡っている。北宮でかき集めた宦官の兵力ではとてもではないが守りきれない。後殿の方に帝と弟を置いたが、後殿だからといって安全なわけでもない。どういうわけか袁術は攻めて来ないのが幸いである。
「尚方」
「は」
渠穆は身辺警護として張讓の側にあった。
「脱出の用意を」
渠穆は手順を考えたのであろう。少し間を置いて問い返した。
「どちらへ向かわれますか?」
「北」
張讓は即答した。南から攻められている。南に向かうなど考えられなかった。冀州へたどり着ければ趙忠の故郷、安平国もある。そこでなら巻き返しを図るだけの財力もあるだろう。
(あいつ、徳陽殿にたどり着けなかったか)
永年の親友の安否に関して、張讓は楽観はしていなかった。
***
「まず通路から、そして寺府から宦官を駆逐しろ!」
袁術は徳陽殿を攻めなかった。先に周囲の官舎に居る宦官の殲滅を優先した。
(玉体に瑕をつけられてはたまらんし、矢止めも困る)
張讓を殺す際に帝を人質にされたら困る。巻き添えに殺してしまったらもっと困る。張讓を殺し、帝を助けて宦官殲滅が半端に終了するのもやはり困る。
もっとも多くの宦官を殺し、士大夫の英雄、士大夫の守護者になるのは自分でなくてはならない。
(本初、お前の策、俺が乗っ取ったぞ)
北宮にも殺戮の嵐が吹き荒れていた。羽林も、五衛も、皆袁術の指示に従った。目に付く寺、目に付く府に兵は乱入し、宦官が殺戮されていった。
北宮は本来、宦官の働く場ではない。南宮の後宮こそが彼らの住居であり、職場なのだ。だが、霊帝の政策で全ての部署に宦官が配置されてしまった。その為、北宮では宦官と士大夫、雑役夫達が混在している。北宮は大混乱となった。
宦官と間違えて殺される士大夫、雑役夫達が続出した。
「待て待て!これを見ろ!」
袴と下履きをずり下ろし、股間を見せてなんとか助かった、という者も出た。
体質で髭の生えない、あるいは趣味で髭を剃っている男にとって北宮はとてつもなく危険な場所となった。
間違えて殺されてはたまらない。士大夫達は北宮に居る危険性を察知し、次々に洛陽城外に避難をはじめた。目指すは西園の平樂觀である。
***
そんな混乱の北宮に入って来た一団がある。呉匡と張璋である。既に殺気立っていた。董旻が居心地悪そうについてきている。
一団は何進を殺した仇を捜し、北宮を密集隊形で進んだ。下手に散開すると誰彼無く斬りかかってくるはぐれた兵士が居る。それくらい危険な状況だった。董旻と一行は私兵集団の中心にもぐり込んだ。
朱雀闕に近付いた所で呉匡が叫んだ。
「居たぞ!憎っくき仇が!」
董旻は呉匡の視線を追った。門の前に少数の供を連れた立派な身なりの将軍らしき姿があった。
呉匡の先導で何進の私兵集団はその将軍の方向へ速度を上げた。董旻も集団に押されて速度を上げる。
張璋が叫んだ。
「大将軍を殺したのはそこにいる車騎だ!」
そう、突進する集団の先に居るのは何進の弟、何苗だった。昨夜、朱雀闕で斬られた趙忠の死体がその場に討ち捨てられていたので、何苗は弔いの為にここに再訪していたのだ。彼なりに宦官に恩義は感じていたのである。
何進と口論した事で、そして何進を悲しませた事で、そして何進の面子を傷つけたことで、何苗は彼らの敵になっていた。車騎と我らは不倶載天なのだから、車騎は仇である。そういう論旨のすり替えが起こっていた。
呉匡が走りながら叫んだ。
「あの方の部下だったなら讎に報いないわけがないよな?!」
そして何苗を指して合図した。殺せ、そういう意味である。
(え?)
董旻は二人の不穏な発言を理解できないまま、集団に押され前進した。何進の日々の仁恩を思いだした私兵達は口々に叫び返した。
「願わくば死を!」
皆が涙を流していた。そして全員で何苗の元へ雪崩込んだ。
(え?え?え?え?)
董旻は訳のわからないまま、車騎将軍殺しに荷担したのである。
***
「ちょっ!まっ!」
曹操は、二撃目を大きく体をのけぞらして避けた。撃剣などやったこともないが、狩りで鍛えた肉体はなんとか急場を凌いでくれた。
北宮内で状況を確認していていきなり兵士達に襲われた。何の間違いだ、そう思った。髭だって綺麗に生え揃っているし、襲われる理由が無い。
「どこの配下だ!典軍校尉と知っての狼籍か!?」
兵は上下関係を尊ぶ。自分が将軍格、それも皇帝直属であることを知らせれば、後難を恐れ従順になる筈である。
!
三撃目。後ろに下がる。が、相手も踏み込んで来た。
「くっ」
避けきれなかったが鎧の魚鱗が剣を弾く。万が一を考え鎧を着ていなければ死んでいた。殺す気で来ている。間違い無い。
兵は三人。一人が中央で襲い掛かり、残りの二人が左右で退路を塞ぐ形である。
(兵理には適っているな)
余計な考えがよぎる。それどころではない。
その時、向かって右の男がつぶやいた。
「司隷校尉のご命令だ」
本初の奴が?!曹操は驚愕で動きが止まった。その瞬間、中央の男が剣を腰の位置で溜めた。
(突きが来る!)
一度硬直した体が死の恐怖で弛緩しない。金縛りのまま剣を迎える事になる。魚鱗を避けて切先が突き立つ未来が見えた。
が、突きは来なかった。中央の兵が突進の姿勢のまま、膝から崩れ落ちた。
男の後ろに別の士大夫が立っていた。血のついた剣を持って。
「子臺!」
劉勳、字は子臺。琅邪の人である。
その声に振り向いた左右の二人に劉勳は剣を振るった。大振りだった。二人は避けたが注意が疎かになった。背を向けた左の男を曹操が刺した。それに驚いた右の男は劉勳に斬られた。
「よっ!ひさしぶりだ」
劉勳の挨拶は酷く軽かった。だが曹操はそれに応えず、倒れた右の男の横に膝を突き、息を確かめる。既に事切れていた
曹操は立ち上がるとようやく劉勳に応えた。
「助かったぜ」
こちらも軽かった。曹操が郷里の譙で精舎に隠棲していた頃、隣の建平県の県令だったのが劉勳である。共に遠征し鹿を狩った気安い狩り仲間であった。
「だが、残念ながら誰の命令か判らなくなった」
死体を指してそう言った。まさか本初が俺を殺す筈がない。動揺を誘うためのでまかせの筈だ。
「それなら知ってるぜ。大本は袁本初だ。宦官の親族も殺せって指示を出した」
劉勳はにやりと笑った。曹操は思わず息を止めた。馬鹿な。
「それを拡大解釈して刺客を向けたのは袁公路だがな」
袁術!それなら理解できる。ようやく曹操は息を吐いた。袁術は庶流の従兄である袁紹の名声を妬み、その周囲の人間を陥れようとする人間である。そこで気付いた。
「……子臺はなぜそれを?」
そもそも何故ここに居て、何故助けてくれたのか。
「そりゃあ俺が袁公路の世話になってるからよ」
県令の任期を終えた劉勳は、袁術に取り入り、都でそれなりの生活をしていたらしい。
「でも、友達が恩人に殺されちゃぁ寝覚めが悪いからな。逃しに来たのよ」
「恩に着る」
「恩に着てる場合じゃねぇ。とっとと都から逃げろ。袁公路の出した刺客はこいつらだけじゃないんだ」
戦慄した。そこまで恨まれているのか、と。だが思い当たる節もある。袁術は以前、本初の取り巻きである何伯求を「殺してやる」と公言していた事すらあった。
「助かった。家族を連れ」
「止めとけ。お前の家は見張られてる。そのまま出てけ。お前の家族なら大丈夫だ。そこに手を掛けても袁本初には痛くないし、公路の評判が落ちるだけだからな」
少し考えた。元讓の顔が浮かんだ。よし、大丈夫だ。
「またな!」
劉勳は手をひらひらと振って返事に代えた。
***
「終わったな」
張璋は言った。
「ああ。小郎君の為に成し遂げた」
呉匡は答えた。
二人も、兵達も、憑き物が落ちたように平静になっていた。董旻と別れ、仇討ちの首尾の報告に、何進の第宅へ向かう為、下城の途上である。
(本当に俺達は成し遂げたのか?)
張璋は熱狂が醒めた頭で考えてしまった。
(何車騎は本当に仇だったのか?)
もやもやとした感情が涌いてきた。
(それに車騎将軍を殺してもよかったのか?)
そして背筋に寒いものが上がってきた。
呉匡が突然口を開いた。
「考えるな。大将軍の恩だけ思い出せ」
見抜かれていた?いや。
「……お前もか」
張璋は尋ねたが、呉匡が無言だったので張璋は続けた。
「これからどうする?」
「……恩に報いるなら、小郎君を守ってさしあげることだろう」
張璋は無理だと思った。今、洛陽は殺戮が蔓延している。
「皇太后にお縋りするか?」
「よせよせ。どこでどうされてるかわからんし、下手すると小郎君が連座させられる」
小郎君まで政治の道具にされてはかなわない。ならば答えは一つだった。洛陽から離れ、何進の故郷へお連れする。
「宛へ。小郎君を宛までお連れしよう」
***
また一夜が過ぎた。兵達の疲労と宦官の減少で北宮の殺戮は勢いを失いつつあったが、宮城に蔓延した血の匂いは薄れるものではなかった。
今、そこに新しい血溜りが二つ、追加された。倒れているのは宦官側が任命した司隸校尉の樊陵と河南尹の許相である。
二人の死体の前にたたずむのは司隷校尉の袁紹。そして袁紹にとって叔父にあたる太傅の袁隗。
「こんな事をしてただで済むと思っているのか?」
袁隗が、二人の死体を見つめながらつぶやいた。袁紹は袁隗を脅迫し、偽詔を以て二人を誘いだし、ここで殺したのである。
「ま、偽の司隷校尉と河南尹ですから」
後から詔が出ている以上、手続き上は樊陵と許相の方が正当なのだが、袁紹の気分としては違っていた。袁隗は首をゆっくりと横に振った。
「違う。こんな大それた騒ぎを起こした事を言っておる」
フ。袁紹が笑った。
「士大夫の悲願です。誰かがしなくてはいけなかったことですよ」
袁紹の口の端が歪み、上がる。ささやくように言った。
「……だが、叔父上、袁家は終わりです」
四世三公。四世代に渡り三公を輩出した汝南袁氏。その栄華は宦官の時代に花開いた。汝南袁氏は宦官全盛という大木に寄生した徒花なのである。
一族の袁閎 《えんこう》などは、世が乱れているのに汝南袁氏の家門が富み栄えている事を嘆き「ご先祖の福の為に我々は徳を守れず、驕奢を競い、乱世に権を争っている。晉の三郤と同じだ」春秋の世に晉の国を牛耳り粛正された郤一族に汝南袁氏を擬し、ついに世を捨てたほどである。
袁紹はその汝南袁氏の中で本流と見倣されてこなかった。母の身分が卑しい為である。本流にして安國亭侯の爵位は従弟の袁術が嗣ぐことになっていた。
「あの馬鹿は気付かずに宦官を斬りまくってますがね、フハッ」
だがその栄華を支える大木は切り倒されようとしている。士大夫から袁紹に集まる筈の名声を横取りしようと目論む、他ならぬ袁術によって。袁紹から一族へのささやかな意趣返しであった。
「フハ、フハハハハハハ」
袁紹の笑みはいつの間にか笑いとなって口から飛び出していた。
***
「宦官の子弟は軒並殺されているとか。孟徳殿もおそらく……、いやいや、無事であって欲しいがな、ははは」
袁術は卞夫人にそう言い捨ててから去った。
曹操の第宅には嫌な空気が残り、使用人達が動揺した。
「昨夜帰って来られなかったのは、そういう事か?」
「宮城の方も大騒ぎだし、公がお亡くなりになったなら、ここも危ない?」
「譙へ戻ろう。あそこなら大人が護ってくださる筈」
譙から連れてきた使用人達は地元での曹嵩の権勢を知っている。庇護を受けたい気持ちが勝り、それで里心が付いたのである。
夏侯惇はその騒ぎを黙って聞いていた。
卞夫人は乳飲み子を抱きなおすとため息をついてから告げた。
「曹君の吉凶がいまだ知れないのに私達が勝手に帰ってしまったら、お戻りになったあのひとに私達どんな顔でお会いすればいいのかしら?」
卞夫人はにっこり笑った。
「もし禍いが聞いた通りだとして、いっしょに死んであげるくらい、なんだというの?」
透き通った笑いだった。
夏侯惇は微笑んだ。
***
「もう一度聞く。お主の名は?」
その曹操は、といえば、いまだ河南尹からすら出ていなかった。
曹操は鎧を捨て、ぼろぼろの服に着替え、名を変え、洛陽から逃亡した。東の旋門関はなんとか抜けれた。だが中牟で亭長に、怪しまれた。捕まり、県令に引き渡されたのである。亭は十里毎に置かれた宿泊施設であり、警察機構である。中牟は河南尹の東端にある。ここを抜ければ兗州。関ではないが、警戒は厳しかったのである。
「出入符も傳も持たず、どこからどこへ行くつもりだったか?」
曹操は無言を保っていた。嘘をつくと正体が判明した時にかえって困ったことになりかねない。
県令は尋問を取り止め、曹操を牢に戻すと、部下に尋ねた。
「都から逃げて来た宦官子弟だと思うか?」
丞が答えた。
「十中八、九」
袁紹が出した宦官親属への逮捕命令はきちんと全国に伝わっていた
「本人が口を割らないなら、とりあえず都へ送還すべきかな?面倒な事になった」
県令は働き者の亭長を恨んだ。
功曹が提案した。
「宦官の子弟を取り締まれって命令に従って、あとで宦官の方々から変な恨みを買うくらいなら、都からはだれも来なかった事にした方がよくないですか?」
二人は顔を見合わせた。
結果、曹操は釈放されたのである。
***
「よし!では決着を付けようか」
徳陽殿を前にして袁術はご機嫌だった。
虎賁に加え、羽林、五衛、それに袁紹が呼び寄せた、王匡と鮑信の手兵が徳陽殿の包囲に加わった。水も漏らさぬ布陣である。
曹操を殺した、という成功の報告は来ないが、わざわざ行った曹操の第宅の反応を見る限り、奴は帰宅していない。乱戦に巻き込まれどこかでのたれ死んでいるのかもしれない。
この場の指揮権は二昼夜戦って来た自分にある、そう主張したら袁紹は簡単に折れた。
後は徳陽殿に突入し、宦官を斬り、帝をお救いするのみ。
袁術は右手を挙げ、前に振った。
「突撃!」
永樂宮を攻撃した時と違い、今回は兵力が十分にある。全方位から塀を乗り越えさせる、力攻めである。
兵達がわらわらと塀をよじ登る。門の近くで抵抗が有ったようで、兵達が血塗れで転げ落ちる。だが、他は順調そうだ。
「守兵は少ないぞ!入ればこっちのものだ!」
袁術は士気を高めようと叫んだ。
内部に進入した兵により、内側から門が開いた。
あとやることは殺戮。それだけだ。
「た、助け!」
戈が振り下ろされた。王匡の一撃で高望は死んだ。
「ここにもおわさぬ」
袁紹は見回したが、承明堂の翼室に帝の姿は無かった。
片っ端から部屋という部屋を捜しているが、帝の姿も、張讓の姿も──死体も、見つからない。無論、渠穆も。
「まさか?」
再度の脱出。その言葉が脳裏を過るが、この混乱の中では確定しない。
(どこかで小さく縮こまっててくれ!)
袁紹は願った。
殺戮は夜を待たずに終わった。この両日で殺された宦官は二千人を越えたという。




