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その夜。
明かりを落とし、あたしはベッドに横になっても、なかなか寝つけずにいた。
シホやミツオの言葉が何度も頭でリフレインされる。いいかげん自分の心と向きあわないわけにはいかなかった。
恋に資格。
あとは、あたししだい。
ひとつも答えなど出るわけがない。
目をつぶり思考を閉ざそうとする。
ふいにスマートフォンにメッセージが入った。
ベッドにあおむけになったままスマートフォンを引き寄せる。
送信者はヒトシ。
ひと月半ぶりのメッセージにはこんな台詞が書かれていた。
「ふたば。明日の試合が終わったら、一度ちゃんと話がしたい。おれがあいつに勝てたら、そんなわがままをいってもいいかな」
あたしはスマホごしに真っ暗な天井を眺める。
ディスプレイのライトがまぶしすぎて、まぶたの裏がちかちかとハレーションを起こした。
ほんのすこし涙が出た。




