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いっさいがっさいのあたしの疑問をすっぱり無視して、次の日からミツオはボクシング部に入った。
こいつの行動は、なんでもかんでも突飛すぎる。
授業が終わるとミツオは、体育館に練習をしにいく。しかもいちいち、部活に出ることをあたしにつげてからいくのだ。
「あのねえ、ふたば。おれ、今日から練習にいってくるのお」
こちらとしては、やはり「はいはい」としかいいようがない。
シホとの帰り道に体育館のまえをとおったので、流れで少しのぞいてみた。
ブザーの合図で、サンドバッグを叩いたり、シャドーをしたり、光速縄飛びをしたりと、ボクシング部の練習はやかましいうえ、あわただしい。
時計に正確な十数名のジャージ姿の生徒のなかに金髪ボウズの姿もあった。
「あのヤンキーモンキー、ほんとに部活やってるよ」
あきれたみたいにシホがいう。
「勢いで、なにかに一生懸命になってるやつじゃなきゃ好きじゃないみたいなこといっちゃったけど。どうするの、あんた」
その台詞を吐いたのはおまえだろう。
心のなかでつっこんだが、そんな野暮は決してあたしは口には出さない。
「まあ、そのうちあきるでしょう。ボクシング部はどの学校も練習がでたらめにきついって、まえにヒトシから聞いたことがあるし。不純な動機や生はんかな気持ちじゃ長くは続けられないよ」
「まあ、そうだね。たしかにあの練習はきつそうだもんね」
あたしたちはそんなのんきな会話をしながら家路についた。




