第八話「戦う理由」
「戦う」
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その言葉が。
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真之介自身の中で響いた。
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今まで。
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彼は戦うという言葉を避けていた。
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怪異を消す。
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封印する。
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倒す。
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それは簡単な答えに思えたからだ。
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しかし。
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今、目の前にいる存在は。
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憎しみから生まれたものではない。
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誰かの願い。
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誰かの悲しみ。
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誰かを失いたくないという想い。
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それが形になったもの。
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だからこそ。
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戦う理由が必要だった。
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「なぜ戦う」
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黒い武者が問う。
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「お前は以前、理解すると言った」
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真之介は山を見る。
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消えかけた村。
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動きを止めた人々。
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そして。
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第九の奥にいる何か。
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「理解する」
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「だから止める」
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「間違いを」
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武者は黙った。
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その時。
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景継が近づいてくる。
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「お前は私と同じだ」
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真之介は振り返る。
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「違う」
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景継は首を振る。
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「いや」
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「大切なものを守ろうとしている」
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「失うことを恐れている」
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「私と同じだ」
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その言葉。
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真之介の心を揺らした。
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否定できない。
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美月。
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蓮。
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生徒たち。
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もし。
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失ったら。
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自分は平気でいられるのか。
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分からない。
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「でも」
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真之介は言う。
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「だからこそ」
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「永遠なんて選ばない」
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景継を見る。
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「大切だから」
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「終わりがある時間を守る」
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景継は目を伏せた。
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かつて。
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自分が聞きたかった答え。
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しかし。
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認められなかった答え。
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その時。
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世界の色が変わった。
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空。
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地面。
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全てが白くなる。
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音が消える。
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風が止まる。
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時間そのものが。
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ゆっくりになる。
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「……」
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真之介は手を見る。
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動かない。
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いや。
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動いている。
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しかし。
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一秒が。
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異常に長い。
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『保存開始』
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声。
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世界を記録する存在。
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『変化を停止する』
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『苦痛を停止する』
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『死を停止する』
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真之介は歩こうとする。
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足が重い。
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まるで。
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世界そのものが。
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止まれと言っている。
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「これが……」
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「時間の固定」
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すると。
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一人だけ動いた。
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少女。
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先ほどの少女。
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真之介を見る。
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「先生」
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「どうして動ける」
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少女は分からない。
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真之介も分からない。
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しかし。
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一つだけ。
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違いがあった。
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彼女は。
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完全な記録ではなかった。
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迷い。
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恐怖。
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願い。
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感情。
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まだ変化していた。
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だから。
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止まらなかった。
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「そういうことか」
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真之介は気付く。
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この存在は。
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完成されたものだけを残そうとしている。
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しかし。
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人間は未完成だから生きている。
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「聞こえるか」
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真之介は空へ叫ぶ。
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『何を』
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「人間は」
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「未完成だ」
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「だから間違える」
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「だから学ぶ」
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「だから変われる」
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沈黙。
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『変化は』
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『苦痛を生む』
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「そうだ」
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「でも」
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真之介は答える。
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「喜びも生む」
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「出会いも生む」
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「未来も生む」
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その瞬間。
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白い世界に。
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小さな亀裂が入った。
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しかし。
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同時に。
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別の場所。
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藤富家の本家。
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誰もいないはずの地下。
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一人の男が目を開けた。
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古い服。
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長い年月。
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手には。
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八つの石の記録。
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「……始まったか」
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男は呟く。
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「景継も」
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「真之介も」
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「まだ理解していない」
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壁には。
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古い文字。
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『第九を作った者』
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『第一管理者』
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その下。
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名前。
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藤富景継ではない。
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さらに古い名前。
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『藤富零』
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男は笑う。
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「永遠など必要ない」
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「必要なのは」
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「全てを支配することだ」
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真之介が戦っている裏で。
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本当の黒幕が。
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目覚めていた。
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(第八話・続く)




