第七話「記録の王」
『私は』
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『人間の願いの完成形』
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その言葉が。
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真之介の胸に重く響いた。
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目の前の存在。
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それは怪物ではなかった。
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怒りもない。
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憎しみもない。
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ただ。
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一つの答えを出した存在。
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「失わなければいい」
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そのために。
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全てを止める。
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全てを固定する。
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全てを記録する。
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それが。
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この存在の考えだった。
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「名前はあるのか」
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真之介が聞いた。
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存在は少し沈黙した。
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『名前』
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『必要ない』
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『名前は変化する』
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『存在は永遠であるべき』
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その答え。
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真之介は確信した。
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これは。
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人間の願いから生まれたが。
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人間とは違う。
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人間は。
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変わる。
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間違える。
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忘れる。
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だからこそ。
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今日と明日がある。
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「お前は人間を残したいんじゃない」
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真之介は言った。
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「人間を止めたいんだ」
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存在の文字が揺れた。
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『違う』
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『私は救う』
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『死から』
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『忘却から』
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『喪失から』
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その瞬間。
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周囲の村人たちが動きを止めた。
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少女。
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老人。
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全員。
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表情が消える。
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まるで。
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人形。
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「やめろ!」
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真之介が叫ぶ。
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存在は答える。
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『彼らは苦しまない』
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『悲しまない』
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『失わない』
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『完璧だ』
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真之介は少女を見る。
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さっきまで泣いていた。
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怖がっていた。
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助けを求めていた。
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でも。
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今は。
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何も感じていない。
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「それは救いじゃない」
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「感情を奪っているだけだ」
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『感情は苦痛を生む』
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『なら不要』
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真之介は拳を握る。
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この考え。
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どこかで聞いた。
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景継。
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同じだった。
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ただ。
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景継には愛があった。
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失った人への想いがあった。
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しかし。
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この存在には。
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愛すら保存対象になっている。
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その時。
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景継が前へ出た。
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「違う」
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存在が反応する。
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『藤富景継』
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『あなたの願いから生まれた』
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景継は苦しそうに笑う。
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「そうだ」
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「お前は」
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「私の弱さだ」
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真之介を見る。
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「私は」
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「失いたくなかった」
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「だから」
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「永遠を求めた」
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一歩。
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存在へ近づく。
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「だが」
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「違った」
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存在が揺れる。
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『理解不能』
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景継は言う。
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「愛していたから」
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「失うのが怖かった」
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「だが」
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「失わない世界は」
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「愛することすらなくなる」
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沈黙。
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その言葉。
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第九の奥。
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巨大な光が揺れた。
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管理者の声。
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『初めて』
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『矛盾を理解した』
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真之介は空を見る。
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第九。
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ずっと問い続けていた。
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なぜ人間は。
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失うのに愛するのか。
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なぜ忘れるのに覚えているのか。
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その答えを。
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今。
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少し理解した。
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しかし。
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次の瞬間。
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地面が揺れた。
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山全体が震える。
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守り石。
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八つ。
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全てが反応した。
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「何だ」
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真之介が叫ぶ。
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黒い武者が答えた。
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「遅かった」
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「何が」
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「第九を抑えていた八つの石」
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「限界だ」
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遠く。
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八つの光が一つずつ消える。
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第一。
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第二。
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第三。
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第四。
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第五。
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全て。
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眠り始める。
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そして。
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山の奥から。
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新しい声。
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今までより低く。
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古い。
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『記録は完成した』
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『次は』
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『世界そのものを保存する』
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真之介は凍りつく。
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「世界を?」
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黒い武者が答える。
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「時間を止めるつもりだ」
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全てを固定する。
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変化をなくす。
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死も。
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生も。
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未来も。
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過去も。
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全部。
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一つの永遠にする。
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真之介は山を見る。
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そして。
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初めて覚悟を決めた。
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「守るだけじゃ足りない」
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「戦う」
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黒い武者が見る。
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「何と」
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真之介は答える。
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「人間が生きる権利を奪うものと」
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(第七話・続く)




