第九話「源次の遺言」
「封じるためでもある」
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母の姿をした記録体はそう言った。
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真之介は言葉を失う。
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守り石。
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これまで分かっていたこと。
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死者を記録する。
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流れを作る。
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魂を固定する。
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忘却する。
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それらはすべて。
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人間と死のための仕組み。
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しかし。
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今。
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別の役割が見え始めた。
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「何を封じている」
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真之介は尋ねる。
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女性は地下の奥を見る。
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あの巨大な影。
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山より古い存在。
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八つの石が囲むもの。
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「名前はない」
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「名前を付ければ」
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「人は理解したと思ってしまう」
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その言葉。
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教師である真之介には分かった。
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未知のものを。
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人間は名前で整理したがる。
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だが。
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名前を付けても。
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理解したことにはならない。
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「昔の人間は」
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「それをどうした」
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女性は答えた。
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「恐れた」
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「そして利用した」
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真之介の表情が変わる。
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まただ。
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藤富家。
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管理者。
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しかし。
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ただ守ってきただけではない。
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「利用?」
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女性は頷く。
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「死者の記録」
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「記憶」
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「魂の流れ」
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「人間が触れてはいけないものに触れた」
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地下の空気が重くなる。
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黒い武者が低い声で言った。
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「最初の過ちは」
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「救いたいという願いだった」
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真之介を見る。
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「悪意ではなかった」
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そこが一番恐ろしかった。
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悪い人間が作ったものなら。
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止めればいい。
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だが。
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これは違う。
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誰かを助けようとして。
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誰かを失いたくなくて。
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その結果。
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世界の仕組みに触れてしまった。
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その時。
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女性の姿が揺らぐ。
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「時間がない」
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真之介は慌てる。
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「待ってくれ」
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「あなたは母なのか」
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一瞬。
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女性は悲しそうに笑った。
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「違う」
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「でも」
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「あなたの母が残した想いではある」
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胸に刺さる言葉。
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本人ではない。
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それでも。
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完全な偽物でもない。
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記憶。
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感情。
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残されたもの。
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それが人を形作る。
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女性は最後に言った。
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「蔵へ戻りなさい」
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「まだ源次さんの最後の記録が残っている」
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真之介は驚く。
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「源次の?」
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女性は頷く。
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「あなたが読むべきもの」
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そして。
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消えた。
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地下には静寂だけが残る。
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真之介は白い石を見る。
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刻まれた自分の名前。
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まだ消えていない。
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だが。
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いつか。
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全ての人間は忘れられる。
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それが自然。
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なら。
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問題は。
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「忘れること」ではない。
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「忘れさせられること」。
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真之介は決意する。
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「戻るぞ」
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武者が尋ねる。
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「逃げるのか」
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真之介は首を振った。
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「調べる」
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「何を」
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「藤富家が何をしたのか」
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そして。
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「守り石が本当に何を守っているのか」
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地上へ戻った。
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夜明け前。
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村は静かだった。
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しかし。
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異変は残っている。
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記憶を失った者。
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死者を見た者。
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誰も完全には元に戻っていない。
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真之介は蔵へ向かう。
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そして。
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源次の帳面を開いた。
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今まで読めなかったページ。
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最後の部分。
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そこには。
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崩落直前に書かれた文字。
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『もし未来の者が読むなら』
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『私は失敗した』
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真之介の手が止まる。
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源次。
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第4章で全てを背負った男。
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その男が。
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失敗と言っている。
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続き。
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『第四の石を弱らせた』
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『第五の石を眠らせた』
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『だが』
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『本当の原因には届かなかった』
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ページが続く。
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『守り石は八つ』
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『しかし』
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『八つだけではない』
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真之介の呼吸が止まる。
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八つだけではない。
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なら。
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何がある。
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最後の一文。
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震える文字。
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『第九は存在する』
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その瞬間。
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蔵の外。
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鐘が鳴った。
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ゴーン……
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誰も鳴らしていない鐘。
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そして。
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窓の外。
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山の頂上。
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今まで見えなかった場所に。
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新しい光。
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九つ目の印が浮かんだ。
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(第九話・続く)




