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徹夜続きのゲーム開発者、気づいたら自分が作ったはずの文明調律RPGに転移していました

徹夜続きのゲーム開発者、気づいたら自分が作ったはずの文明調律RPGに転移していました 第一部

作者:マスター
最新エピソード掲載日:2026/06/28
ゲーム会社で『Eternal Cycle — 和の調律者 —』を開発していた若手プランナー兼シナリオ担当・澪。

彼女は、文明シミュレーション、六種族の思想設定、エターナルによる周回構造、そして六人の美少女主人公たちの設定を担当していた。

連日の徹夜。
終わらない仕様変更。
上司からの無茶振り。
納期直前の修羅場。

エターナル出現条件のバグを修正していたはずの澪は、限界を迎え、デスクの前で意識を失う。

そして目を覚ますと、そこは見覚えのある古代遺跡だった。

魔族、天使族、エルフ、ドワーフ、人間、獣人族。
調和、秩序、循環、構造、発展、流動。
彼女が設定したはずの六種族の少女たちが、目の前に立っていた。

最初、澪は自分が作ったゲーム世界に転移したのだと思った。
けれどすぐに気づく。

この世界は、彼女の作った仕様と似ている。
だが、完全には同じではない。

イベントの発生条件が違う。
敵の出現位置が違う。
仲間たちの台詞が違う。
そして、ゲームでは演出だったはずの《虚無》も《残響》も、この世界では本物の痛みとして存在していた。

エターナルは倒すべきラスボスではない。
文明が自らを調律できなくなった時に現れる、最後の修復機構。
出現した時点で世界は初期状態へ戻され、すべてはやり直しになる。

澪は、開発者としての知識を頼りに、六人の少女たちと共に崩壊へ向かう世界へ介入していく。

敵を倒すだけでは、世界は救えない。
海がなぜ息を失ったのか。
森がなぜ沈黙したのか。
都市がなぜ暴走したのか。
文明はどこで循環を失ったのか。

これは、滅びを倒す物語ではない。
滅びが生まれる原因を見つめ、世界を調律していく物語。

そして澪はやがて知る。
この世界には、自分の仕様書にない真実が隠されていることを。
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