↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
うっかり死んだら異世界転生しちゃいました! でもここにはイイ男が全然いませーん! そんなところへ、ドSの王子様が現れました!  作者: 志村けんじ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
83/87

アーサーの告白

♢


「魔剣士ヒュルケンベルグ? それはどんなヤツなのだ、アーサー」


「ヤツは、元々はオレたちと同じ人間だ。戦士だったヤツは、自らの強さのために、悪魔《デーモン》になったのだ」


「アーサー様。その人は、お知り合いなんですか?」


「なんでそんなことを聞くんだ、巫琴《ミコト》?」


「いえ。アーサー様の話し方からすると、そう思ったので」


「そうか……。それしかないか」


「はい……」


「アーサー。もうあとから話すんじゃなく、もうここで話した方がいいんじゃない?」


「そうか……。そうだな……。幼なじみのお前《エミリ》には、もう知れたことだな……」


「そうね……。そういうことになるわね」


「二人とも、これは本当の話だが、オレを信じてくれ……」


「はい……」


 アーサー様の戸惑いと緊張が背中越しに伝わってくる……。


「魔剣士ヒュルケンベルグとは……、オレの五つ上の兄なのだ」


「アーサーの兄だと!? それはどういうことだ!?」


 アーサー様のお兄さん……。どういうことなんだろ。


「兄は元々は、優れた強い戦士だった。それが今の新たな魔王が復活する前の五年前に、自らの心の弱さに負けて、悪魔《デーモン》になったのだ」


「そうなのか!? でもおかしいぞ!? 人間が悪魔《デーモン》になど、そう簡単になれるはずがない」


「そうだ……。ヤツは自ら禁忌《きんき》を冒《おか》して、悪魔《デーモン》と契約したのだ」


「元々、魔法を使うためには呪文という契約が必要あるのは知っているな。まぁ、一部よくわからない例外的なのもいるが……」


「あぁ、もちろんだ」


「ヤツはその禁忌《きんき》の契約をして、悪魔《デーモン》になったのだ。その強さは、悪魔《デーモン》になる前から、今のオレよりも強い」


「えっ!? えぇーーーっ!? それじゃ、戦っても負けるっていうんですか!?」


「そう早合点《はやがてん》するな、巫琴《ミコト》。オレ一人では、どう足掻《あが》いても、ヤツには勝てないかもしれない。だけどオレたちはパーティーだ。一人で勝てないのなら、みんなで力を合わせて勝てばいい。そうじゃないのか、巫琴《ミコト》?」


「確かに。そう言われてみれば、そうです」


「それにオレたちには、実に頼もしい魔法使いがついているしな」


「確かに。それについては異論はないな」


「ホントね」


「頼もしい魔法使い? あたしって、そんなに頼もしいですか?」


「あぁ、本当だ」


「間違っても、逞《たくま》しいじゃないですよね?」


「もちろんだ。お前は十分に可愛いからな」


「ホントですか!? アーサー様にそう言ってもらえると嬉しいです!」


「あらヤダ。今度はお惚気《のろけ》かしら。聞いてるこっちの方が恥ずかしくなるわ」


「本当だ。そういうのは、ワタシたちの見えないところでやってくれよな」


「だから、そうやってオレをからかうのはやめてくれ」


 良かったぁーー。アーサー様、ちょっと話せて楽になったみたい。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。