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うっかり死んだら異世界転生しちゃいました! でもここにはイイ男が全然いませーん! そんなところへ、ドSの王子様が現れました!  作者: 志村けんじ


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決め手は、これでした

♢


「あの魔法使いの小娘。これまでの情報だと、なかなかの実力がある魔法使い。どうやってあの小娘を精神的にズタボロにすればいい……」


「おっと、オルケーノ選手。もう完全に、感情が丸聞こえです。完全に口に出ています。さぁ、どうするつもりなのでしょうか」


「あの小娘の弱点は……。よしよし、わかったぞ」


「オルケーノは、巫琴《ミコト》になにかするつもりのようだな」


「喰らえぇーー!いっ! 悪い噂話の呪い!」


「さぁーー。これはどんな恐ろしい魔法なのでしょうか」


 アーサー様に、他に好きな人がいる……。そんなわけないですよねぇーー!? エミリさん、ライムさん。そんな根も葉もないことを言わないでください……。


「どうやら、巫琴《ミコト》レフリーが、なにかで苦しんでいます」


「なにか聞きたくないのか、両耳を手で塞《ふさ》いでいるな」


「アーサー様!? そんなの嘘って、言ってください!?」


「そうだ巫琴《ミコト》! あんなのはオルケーノが作り出した幻だ! 信じるな! オレが好きなのはお前だ!」


「おっと!? アーサーから巫琴《ミコト》への突然の告白です! どうやらアーサーには、巫琴《ミコト》の心の声が聞こえていたようです!」


「おのれ、駄目だったか……」


「アーサー様! 一度剣を鞘《さや》に収めてください。こっちで籠《こ》める魔法をコントロールします!」


「わかった。一度剣を鞘《さや》に収《おさ》めるぞ」


「それじゃ、魔法を籠《こ》めますよぉーー! アーサー様! 最大火力で、オルケーノに剣の魔法をぶち込んでください!」


「わかった! やるぞ! 我が名は、アーサー。正義のために、いざ参らん。無に返れ、オルケーノーーー!」


「巨大な青白い炎の球の一点攻撃のまほうだな……」


「オルケーノは、無に返るわね」


「断末魔はなかったな……。安らかに眠れ、オルケーノよ」


「もぉーー。アーサー様。最後にそんなこと言うなんて、カッコ良過ぎますよぉーー!」


「これで目出度《めでた》く、新カップル誕生か」


「さぁ、これからどうなることかしらねぇーー。それはそれで、楽しみだわ」


「このオルケーノとの戦いは、なんだか懐かしの「ドクタースランプ」みたいだったな」


「大丈夫よ。次回からは元に戻るはずだから」


「そう願いたいものだな」


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