↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
うっかり死んだら異世界転生しちゃいました! でもここにはイイ男が全然いませーん! そんなところへ、ドSの王子様が現れました!  作者: 志村けんじ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
78/87

陰キャの呪い

♢


「ファイっ!」


「それじゃ、実況中継でもしようかしら」


「そうだな。ワタシが解説をする」


「お二人とも、だいぶ物語の設定とズレている気がするんですが……」


「まぁ、気にするな。これも流れだ。それに巫琴《ミコト》だって、レフリーみたいだぞ」


「まぁ、そこは否定しませんけど……」


「お前たち。オレは戦っていいんだよな?」


「もちろんです。タイトルマッチでもリターンマッチでもありませんから、ここで負けるわけにはいきませんよ!」


「わかった。必ず勝つぞ!」


「それにしても、巫琴《ミコト》ちゃん。詳しいのね」


「はい。どちらかというと、お父さん子だったので」


「本当に? 世のお父さんたちに、聞かせてあげたいわね」


「いくぞ! 我が名は、アーサー。正義のために、いざ参らん」

 

「アーサー様! 頑張ってくださいねー!」


「クソぉーー!? 向こうには、女三人と、馬三頭と、狼と虎の魔獣まで応援している。アタシにも、応援が欲しい」


「おっと、オルケーノ。どうやら仲間からの応援を欲しがっています。どうするつもりなのでしょうか」


「これはもしかすると、魔法で仲間たちを召喚するのではないか」


「来い! まだ生き生きとした、ゾンビたちよ!」


「やはり、魔法で仲間たちを召喚しました。それもわざわざ、生き生きとしたゾンビを二十体もです」


「これで、寂しくはなくなったな」


「さぁ、オルケーノ。ここから声援を受けて、どう反撃するのでしょうか!」


「覚悟しろよ! そこのイケメン王子! 絶対にお前の顔を、涙と鼻水でぐちゃぐちゃにしてやるからな!」


「おっと。また前と同じことを、オルケーノは言いました。オルケーノ選手は、この戦いを、どう思っているのでしょうか」


「喰らえぇーー! 陰キャの囁《ささや》き」


「ん。なにも攻撃はされませんねぇーー。これはどういうことなのでしょうか」


「待て。耳を澄ませて、よく聞いてみろ」


「どうせみんな、アタシなんかに興味はないんだ……。今日も屋上で一人、お弁当……。でも、トイレで食べてないだけで、マシね……」


「おっと。アーサー選手が、オルケーノ選手が可哀想で泣いています。その涙で、顔がぐちょぐちょです。大丈夫なのでしょうかー」


「アーサー選手。大丈夫ですか」


「レフリーが、アーサー選手のダメージの状態を確認しました」


「これは意外と、聞いているかもしれないぞ」


「アーサー選手。涙で剣が触れません。このまま泣き崩れてしまうのか」


「いや。溢《あふ》れる涙を拭《ぬぐ》ったぞ。戦うようだ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。