現れたモンスターたちの正体
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「アーサー様、居ました! 狼です!」
「どうやら、狼は無傷のようだな」
「見てください! なんだかよくわからないモンスターたちがたくさんいます!」
「ずいぶんと、数を揃えてきたわね」
「見るかぎり、ざっと三十~四十体はいるぞ、アーサー!」
「あぁ!」
「でも、狼。どうしてあのモンスターたちに攻撃しないのかしら」
「それは、そーですね。ちょっと待ってください。狼のところに行って聞いてみます」
「あぁ! 頼んだぞ、巫琴!」
「狼ー、どうしたの?」
「ガゥゥ」
「えっ!? ちょっと待っててね」
ポチはあの中に人間の気配がするって言ってる。
「正体を見破る魔法!」
本当だ……。あのモンスターたちは人間……。どうしよう……。
「アーサー様! あのモンスターたちは、人間です!」
「どういうことだ、巫琴!?」
「どうもこうも、あのモンスターたちの正体は、人間なんです!」
「そうなのか!?」
「どーしたらいいですか、アーサー様。あのモンスターたちの中に、あたしの知ってるロトくんもいます」
「ロトって、あまお前を追いかけてきた少年か!?」
「そんなことなら、ここはわたしの出番ね。ここはまずわたしに任せてちょうだい!」
「わかった! エミリ、頼んだぞ!」
「巫琴ちゃん。あのモンスターたちは、みんな正体は人間なのね」
「そうです! エミリさん!」
「なら、任せてちょうだい!」
「ハイ! お願いします!」
「悪しき衣に纏われし魂よ。精霊の名の下に、魔よ退け! ハァーーーッ!」
凄い!? エミリさんの精霊の魔法で、モンスターたちが元の人間の姿に戻ってく。
「ここに来るまでに、何人かの村人が突然居なくなっていたと聞いたのは、こういうことだったのか!?」
「あぁ。おそらくは、そうだったのだろうな。でも良かった。狼と巫琴のおかげで、その村人たちを一人も傷つけずに済んだぞ」
「本当にそうだな、ライム」
「ちょっと二人とも、わたしのことを忘れてない?」
「スマンスマン。もちろん、エミリが居てのことだ」
「ほら、ロトも正気を取り戻したようだぞ、アーサー」
「巫琴さぁーーん!」
「どうして、こんなことになってたの、ロトくん」
「えーと、よくはわからないんですが、オルケーノという魔女に操られていました」
「魔女のオルケーノ? それって、どんな魔女だったのか憶えてる?」
「いや、全然。憶えていることといったら、やたらと嫉妬深い魔女だったと思います」
「なぁ、それって、なんとなくじゃなく、しっかりと憶えてるっていうんじゃないのか?」
「そうね、アーサー」
「しかし、その嫉妬深いというのは、女のワタシからしてみても、なかなか厄介な相手だと思うぞ」
「だろうな」




