大魔法使いへの片鱗
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「それで、巫琴。オレたちの剣と斧にも、あとから魔法を頼むぞ」
「ハイ! 任せておいてください!」
「頼んだぞ」
「それでお二人は、どんな魔法がいいですか。アーサー様は、少し魔法も使えますよね」
「そうだな」
「ワタシはまったく使えんぞ」
「常に、じゃなく。なにかをきっかけに魔法が発動するようにしますか」
「なに!? そんなことができるのか!?」
「たぶん……ですけど……」
「でも、巫琴ちゃんの言う。たぶんは、大体できるのよね」
「そうだな」
「そんな。エミリさんもライムさんも、あたしのこと買いかぶり過ぎですよぉーー。照れちゃいます」
「いや。そんなことはないぞ」
「そんなー。アーサー様まで」
「さて。どんな魔法をかけてもらおうかな」
「巫琴ちゃん。そうはいっても、アーサーに恋の魔法はかけちゃダメよ」
「大丈夫だ。アーサーはとっくにかかってる」
「こら、二人とも。真面目な話をしているときに、オレをからかうのはやめろ!?」
「あら、アーサー。図星を突かれて照れてるの」
「バ……バカを言うな!?」
「なんだ。やっぱり、図星だったんだな」
えーーっとぉーー。この展開は、果たして喜んでいい場面なんでしょうか……。やっぱり、単に冗談でからかわれてるだけ?
「巫琴ちゃん。どうしたの。真顔になって」
「いや。ここは喜んでいいのかどうなのか。迷いまして」
「なら。喜びなさい。その方が幸せでいられるわ」
「おぉーー。なんだか、大人の意見ですね。勉強になります」
「巫琴ちゃんって、本当に変なコね」
「なぁ、巫琴。そんなことより、魔法の発動に条件とかあるのか」
アーサー様。その言い方は、ちょっと酷いですよーー……。
「いや。特にはないです。ただ。剣と盾を使う本人が思ったら発動するとか、そういうことはできないと思います」
「そうか……。それじゃ、掛け声とか、ポーズとか、そういうのが必要になるわけだな」
「そうですね。例えば、アーサー様の場合は、剣が鞘の中に入っているときに、アーサー様自身が魔法力を籠めればとか、そんな感じなのはできます」
「なるほどぉーー。それは良いな!」
「それで、アーサー様の魔法力を100倍にした魔法力を剣に籠めることはできます」
「なんだか。凄く具体的なんだな」
「そうですか? なんとなくそうイメージしたので」
「なら、そうしてくれ」
「ハイ。了解です!」
「それじゃ、巫琴。ワタシの斧の方はどうだ」
「そーーですねーー。ライムさんの斧は、攻撃するときの方が良さそうなので、旋風刃の掛け声で、発動するようにしますか」
「確かに。ワタシの斧は防御向きではないからな。ワタシのは、それにしてくれ」
「了解です」
「巫琴ちゃん。このまま大魔法使いになりそうね」
「あぁ。ホントにそうだな」




