防魔の盾
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「四天王か……。困ったな。これまで、魔王の名ばかりが目立っていたが、噂にだけ聞いていた四天王がいたとはな」
「それにカーネル・リッチとかいうのの、ほぼ無尽蔵の魔力っていうのは厄介ね……」
「そうだな。実際に強い魔力に対抗できるのは、巫琴の魔法だけだからな」
これはーー。あたしはかなり頼られてるっていうこと?
「なぁ、巫琴。単純に前のエルダーマジシャンのように、その魔力を吸収して跳ね返すなんてことはできないか」
「どーでしょう。球みたいな魔力だったら、杖を使って打ち返すことはできるかもしれませんけど、それもその場になってみないとわかりません」
「そうか……。おそらくはこれまで以上の魔法を使うのだろうからな」
「そうね……」
「そうだな……」
なぁーーんか、三人とも暗いなぁーー。さっきまでは、みんなあんなに強気だったのに……。
「でも……」
「でも? でも、なんだ」
「でも、アーサー様やライムさんの剣や斧に魔法力をかけることはできますよ」
「なに!? それは本当か!?」
「はい。前にしたとおり、弓矢には強い魔法力をかけていますから」
「それは、お前が手にしていないものでも大丈夫なのか」
「はい……。たぶん」
「本当か」
「でも、どのぐらいの時間持つのかはわかりません」
「だとしても、それならワタシたちでも、一時的に奴らの魔力にも対抗できるかもしれんな」
「巫琴ちゃん。わたしの槍にはその魔法力はかけられないのかしら」
「たぶん……。エミリさんの槍は、精霊の魔法だと思うので」
「あっ……。そうよねー……」
「でも、エミリさんだったら、精霊の盾も出せるんじゃないですか」
「えっ……。そんなこと簡単に言われても……。わたしは巫琴ちゃんほどのチカラはないから……」
「そーですかねーー。エミリさんだったらできそうなんですけど。要は気の持ちようです」
「そう……。それなら、ちょっとやってみるわね」
「はい。強い願いと集中力です」
「……悪しき魂から我を守るため、精霊の名の下に、我に防魔の盾を与えよ」
「おぉーー! 出たぞ! 銀色の盾だ!」
「やっぱり、あたしの思った通り、出ましたね」
「でも、この盾。魔力を跳ね返せるのか」
「確かに……ライムさんの言うことも、もっともですね。エミリさん。ちょっと盾をかまえててもらえますか。弱ーーい攻撃魔法ををその盾に撃ってみるんで」
「それは良いけど……。巫琴ちゃん。本当に弱いのをお願いね。的も外さないでね」
「任せてください! ピンポン玉ぐらいの大きさにしますから。では、イキます! エイ!」
「おぉーー! 弱いといっても、そこそこの威力のある攻撃魔法だったが、ちゃんと巫琴の魔法を跳ね返したぞ! 取りあえず成功だな」
「その様だな。でも、槍と盾を同時に出せるのか。防御だけでは、どうにもならんぞ」
「そうね。ライムの言うとおりね。それができるのかやってみるわ」
「……悪しき魂を天へと帰すため、精霊の名の下に、我に光の槍を与えよ」
「おぉーー。出たぞ!」
「やったわ、巫琴ちゃん!」
「ハイ」




