魔王軍四天王の存在
♢
「それで、魔王軍の残りの最高戦力を教えてもらってもいいかしら」
「し……知らん! オレは何も知らん! そんなことより、オレと楽しもうではないか。その方が良くないか?」
「あら。ずいぶんとまだ余裕があるのね」
「もう少し、痛めつけてやるとするか」
「あら、良いわね」
この男悪魔の人。完全に詰んでる……。もう、エミリさんとライムさんの独壇場……。
「や、やめてくれ!? わかった! 話す! 何でも話す!」
「あら、悪魔のくせして、ずいぶんと根性がないのね」
「もう少し、ワタシたちを楽しませてくれ」
この悪魔、完全にヒトの変身が解けて、悪魔の姿に戻っちゃってる……。
しかも、さっきの女悪魔と比べて、翼と尻尾もちっちゃ……。おまけに尻尾震えて垂れ下がってるし……。
アーサー様……。あぁ……。やっぱ、これ見てドン引いてるよね。
なんだかアーサー様も、心なしか震えているような……。
「では、魔王軍の残りの最高戦力を教えてもらおうかしら。残りは!」
「ハ、ハイ!? 残りは、四天王の四人と、魔王ヴァルガン様のお一人です!」
「そう。それで、その四天王の四人は、どんな者たちなの?」
「はい……。まず、カーネル・リッチ様……。リッチ様は、大魔導士のアンデッドで、その魔力は、ほぼ無尽蔵です」
「それで?」
「それで、あとは……」
「どうした? あとは?」
「ん? あぁーー! ちっちゃい悪魔が背中から逃げていきましたよぉーー!」
「しょうがないな……。このまま逃げられても困る」
「ビュッ!」「コンッ!」
あぁーー。ライムさんの投げた石で、あっさり倒されちゃうんだ……。そのまま溶けて消えてった……。
こっちの大きい方は……。あれ!? 普通の人間の姿になってる……。
「どうやら、こっちはただ人間に取り憑いていたようだな」
「その様ね」
「それなら、弱いのも納得できる」
この二人、すご~く淡々と、怖いこと話してる。
「あっ……あの!? ボクはどうして、こんな!?」
そーだよねーー。気がついたら、ボコボコになってたんだもんねーー。
「イイのよ。そんなことは気にしなくても。早く自分の家にお帰りなさい」
あぁーー。これは怖いパターンだ……。
「ハ……ハイ! 失礼します!」
もの凄い猛ダッシュで、二人から逃げてったな……。
アーサー様……。やっぱりドン引いてる……。




