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うっかり死んだら異世界転生しちゃいました! でもここにはイイ男が全然いませーん! そんなところへ、ドSの王子様が現れました!  作者: 志村けんじ


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謎の水


「フレデリックたち。もう下りてきても大丈夫だよ」


「はい。いま下りていきます」


「いやぁーー。凄かったですねぇーー。さっきの巫琴ミコトさんの魔法」


「まぁ、アレはとっておきだからね」


「そーですよねぇーー」


「そーいえば、フレデリックたちも、翼で飛ぶのだいぶ慣れたみたいだね」


「あっ。そーですね。気がつけば」


「おい、巫琴ミコト! そんな馬と話してる余裕は無くなりそうだぞ!」


「えっ!? どーしたんですか、アーサー様!?」


「次の敵だ!」


「気がつかなかったの、巫琴ミコトちゃん! まわりを見て!」


 えっ!? えっ!?

「あぁーーっ!? なんだか、水の膜みたいなのが、ゆらゆら揺れてますぅーー!? 何なんですか、アレは!?」


「わからん! オレたちも、さっき囲まれていることに気づいた」


「段々と、距離を詰めてきているぞ! どうする、アーサー」


「ヨシ! 一旦全員で、一点に集中して攻撃してみよう! イクぞ!」


「おぉ!」


「わかったわ!」


「イキます!」


「ダメか……。穴は開いても、すぐにふさがってしまう」


 ん? 穴を開く。斬れる。でも、すぐにふさがる……」


「アーサー様! ちょっと良い手があります!」


「なんだ、巫琴ミコト。もう上もふさがれてしまったから、もう空にも逃げられんぞ!」


「違います! ちょっと危ないかもしれませんが……。アーサー様というより、ここはライムさんですね。ライムさん、ちょっといいですか」


「なんだ!? どうすればいいんだ、巫琴ミコト


 取りあえず……。


ポチタマ! 急いでここにみんなが入れるぐらいの大きな穴を掘って!」


「ガウッ!」


「ガゥゥ!」


「それじゃ、ライムさん! みんなが穴に入ったら、このまわりに旋風刃せんぷうじんをぶちかましてください!」


「わかった!」


「みんな、一斉に穴に飛び込んで!」


旋風刃せんぷうじん!」


 ヨシ! 旋風刃せんぷうじんの威力で、あの水みたいなのが全部吹き飛んだ!


「みんな! お互い誰かの身体に触って!」


「ライムさんも、行きますよ!」


「瞬間移動の魔法!」


 ヨシ! みんな、あの変なのから抜け出せた!


「みんな。ケガとかはないですか!」


「大丈夫だ」


「大丈夫よ」


「まさか、こんなのがあったとはな。ワタシの旋風刃で、吹き飛ばした隙を狙って脱出するとは」


「でも、巫琴ミコト。普通に瞬間移動の魔法だけで脱出できなかったのか」


「んーー。わかんないです。アレがなんなのかもわからなかったので……」


「でも、あの水の膜みたいなのも消えてるわ」


「ワタシの旋風刃せんぷうじんで、全部吹き飛んで消えたというわけでもないだろうしな……」


「なんだったんでしょうか、アレは……」


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