撃破
♢
「巫琴!? クソっ! 神速!」
「無駄じゃ、勇者の若僧よ。ワシには、お前らの攻撃は効かん」
「クソっ!? 結界魔法か!?」
「ほら、返してやるぞよ。小娘。受け取るがよい!」
えっ!? ウソ!? あたしの魔法が返ってくるの!?
「おぬしの魔法。なかなか強力だったぞい」
負けないんだから! それだったら、同じ様に、打ち返してやるんだからぁーー!
「イーヤァーー!」
「ヒヒ。無駄だと言ってるじゃろうに。懲りぬ、小娘じゃ」
「どうじゃ。二度目も無駄だったじゃろ」
「アーサー! その魔法使いは、一旦巫琴に任せよう! まずは、このスケルトンどもを倒さねば!」
「クっ。わかったライム! すまない巫琴。なんとか一人で持ちこたえてくれ!」
「ハイ! 大丈夫です。アーサー様」
「これで、邪魔者はいなくなったの」
「なんですかぁーー!? その、やっと二人っきりになれましたね的なセリフは!? キモいんですけど!?」
「バ、馬鹿!? そんなわけはあるか!? ワシはおぬしの魔法に興味があるだけじゃ!」
「そういうのを世間では、気があるっていうんですよぉーー! あなた一体何歳ですか。年の差って、わかりますぅーー」
「だから、違うと言ってるじゃろうに!?」
「な……なんじゃ!? その疑いの眼差しは!?」
「ロリコン……。チョーー、ロリコン」
「だ……だから、違うと言ってるじゃろうに!? 大体、なんなんじゃ。そのロリコンというのは?」
「そのロリコンっていうのはぁーー! あなたみたいな人をいうんですよぉーー! このロリコンジジイ!」
「ジジイとはなんじゃ!? 年寄りはもうちょっと大事にせんといかんぞ!」
「そういうことを言うんだったら、もっと家で大人しくしてなさい!」
「えぇーーい! もういいわ! このワシの高位魔法を見せてくれる!」
なんだか、テニスボールぐらいの大きさの黒い光の球が、たくさん現れた!?
「この魔法の球の一つ一つは、さっきのおぬしの魔法の球と同じぐらいの威力じゃ。全部防ぎ切れるかの」
「イケっ! 魔球どもよ!」
えーと。取りあえず、結界!
「これで、この小娘も終わりじゃろうて……。どうじゃ」
「フフッ。そんなちゃちな攻撃が、あたしに通じるものですか!」
「何!? そんな馬鹿な!?」
「馬鹿じゃありませーーん! これがあたしの実力ですぅーー!」
「なっ!? ふざけおって!?」
「こっちだって連射! えーと、マシンガン!」
心の中で、目一杯自転車のペダル漕いでやるぅーー!
「だから、そんなのは無駄だと言ってるじゃろうに」
「そんなことは、まだわかりませーーん!」
「ならば、全部吸収したあとに、まとめて跳ね返してくれるわ!」
「な……なんじゃ、この小娘の魔法力の量は……!? このままだと、ワシの方が破裂してしまうわ!? 一旦吐き出さねば!」
「スケルトンどもよ! 一旦ワシを守れ!」
「仕方あるまい。全部まとめて小娘に跳ね返すつもりだったのじゃが……」
「なんじゃ!? 小娘の持っている、あの本物の弓矢は!? 矢じりの先に、魔法……」
「イッけぇーー! そのままあの悪い魔法使いを吹き飛ばして!」
「そんなものは、また吸収してしまえば……」
「そんなまさか……!? 吸収できぬ……。ワシの身体を光の矢じりが貫く……消える……ワシの身体が消える……」
「まさか、こんな小娘の魔法使いに負けようとは……」
「だから年寄りは、家で大人しくしてろって言ったんです」




