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うっかり死んだら異世界転生しちゃいました! でもここにはイイ男が全然いませーん! そんなところへ、ドSの王子様が現れました!  作者: 志村けんじ


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将棋崩しの結末


「では、いくぞ。そーっとだなぁーー。そーーっと。よし! 崩さずに取れたぞ!」


「次は、ワタシたちの番だな。どれを取る、タマ。これだな。まだ少し高いところにあるのは、ワタシが取るから、ちょっと台になってくれないか」


「ガゥゥ」


「よし。取ったぞ。タマ、ゆっくりと後ろに下がってくれ。よし。いいぞ」


「次はわたしたちの番ね。いくわよ、ポチ


「ガウッ」


「ほら、取れた。楽勝ね」


「みなさん。なかなかやりますねー。でも、ゲームはまだ始まったばかりです!」


「では、アーサー様。次をお願いします」


「うむ」


 これは意外と、盛り上がりそうな予感……。


 さて、みんな崩さずにいつまで続くか。


 おぉーー。みんな、なかなかぁーー。ポチタマも、お座りしたまま、前足で掴めるところまで来たし。ここからが勝負!


「ぬおーーっ!? ついに崩してしまった!?」


「惜しかったですね。アーサー様」


 なんだか、横目で、タマが、勝ち誇ったような目をしてる。


「ガゥゥゥ……」


「残念だったな、タマ。次、頑張ろう!」


「じゃあ、ポチ。次!」


「頑張ってね、ポチ


「ガウッ」


ポチは、成功です。見てください。この勝ち誇った顔!」


「次は、オレだな。次こそは……。よし! 取ったぞ!」


 まさに、白熱の展開!


「よし。いいか。タマポチ。ここまでは、みんな互角だ。せっかく、ここまで崩さずに来たんだ。最後まで崩さずに、みんなで頑張ろう」


「ガゥゥ」


「ガウッ」


 なんだか、イイ感じにチームワークが生まれてるのかも。


「みんな。頑張って」


「ガンバレ、みんな」


「よし。慎重に、落ち着いて取っていこう」


「最後の三つです!」


「よし。ここまで来たぞ!」


「最後の一個を取ったのは……タマーーー! 優勝は、最後の一個を取ったタマとライムさんペアに決まりましたぁーー!」


「準優勝は、アーサー様! 三位は、ポチとエミリさんのペア! しくも、全員が一つ違いの接戦でした!」


「ワハハハハ! 面白かったぞ!」


「ガゥゥ」


「ワタシもなかなか、面白かった」


「ウフフフフっ。ホント、面白かったわね」


「ガウッ」


「これからもよろしく頼むぞ。ポチタマ


「ガウッ」


「ガゥゥ」


「それじゃーー、景気づけにぃーー! 三々七拍子ーー!」


「なんだ、その三々七拍子というのは?」


「いいから、みんなもあたしと一緒に手を叩いてください!」


「イイですかぁーー!」


「タタタン! タタタン! タタタン! タン! タタタン! タタタン! タタタン! タン! タタタン! タタタン! タタタン! タン!」


「これ、本当にこれで合ってるのかしら。なんだか、数が合わないような気もするんだけど」


「まぁ、そこは特に、気にしないでください」


「いつもの巫琴ミコトがいうことだ。気にしてもしょうがない」


「そういうことだな」


「アーサー様も、ライムさんも。そんな言い方されたら、あたしがバカってことじゃないですか!?」


「いやいや。みんな、そんなお前のことが好きなんだからな。気にするな」


 やったぁーー! みんなが付いてたけど、アーサー様に好きって言われたぁーー! このゲーム、やって良かったぁ!


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