良い番犬見つけました!
♢
「巫琴ちゃん。速ーーい!」
「こっちも、負けておれんぞ!」
「おぉ! 旋風刃!」
「悪しき魂を天へと帰すため、精霊の名の下に、我に光の槍を与えよ」
「行くぞ! ファイトぉーー!」
「イッパーーツ!」「イッパーーツ!」
さすが、アーサー様たち。みんな強ーーい!
今回は、狼なんで、怖くないもんねー。
「あんたたちなんて、ただのデッカイ犬でしょ! お座り!」
「クゥーーン……」
「お手!」「おかわり!」「回れ!」
「待て! アイツは一体、何をしてるんだ?」
「どうやら、あの狼を、飼いならしてるみたいね」
「それに、たぶんあの狼が、群れのボスだな。他の狼も大人しくなった。
「なんだか、本当に巫琴に懐いたみたいだぞ」
「まぁ、それならそれで、構わないんだけど……」
「他の狼たちが、帰っていくな。尻尾を巻くというよりは、尻尾が完全に立てれ下がっているな。ついでにワタシも一頭飼いならしてみるか」
「やめておけ。こんなのは、アイツでなければ無理だ」
「そうね。巫琴ちゃん。あの狼と一緒に来たわよ」
「いやぁーー。この狼。けっこう良い番犬になるみたいでぇーー」
「そう……なのね」
「名前も、決めました。ポチです!」
「ポチか……良い名前をつけたな」
「ほら、ポチ! みんなにちゃんと挨拶しなさい!」
「ウォン!」
「これだと、本当に犬だな。やはりワタシも一頭飼いならしておくべきだったか」
「やめてくれ……。エサ代が大変そうだ……」
「そうね。何を食べさせればいいのかしら」
「普通に自分で狩りして食べるんじゃないのか?」
「ダメですよぉーー。ちゃんと、ドッグフード食べさせないと。あっ!? そんなのあるわけないですよねーー」
「ポチ。自分のエサは、自分でなんとかしなさい!」
「ウォン!」
「でも、フレデリックとビクターと、ポーラ。絶対に馬は食べちゃダメですからね!」
「ウォン!」
「巫琴さぁーーん!? そんな怖いことだと、冗談でも言わないでくださいよ」
「ホントですよ」
「勘弁願いたいわぁー」




