デブ禁止令
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「フフフッ」
「あら巫琴ちゃん。今度はずいぶんとご機嫌ですこと」
「そりぁーー。あそこのスイーツ、美味しかったですからね」
「まったく、現金なやつだな。お前は、美味しいものがあれば、それだけで満足なのか」
「もちろんですよぉーー。人間の三大欲求の一つですからね」
「なるほどな。ただ。あんまり食い過ぎて、太るなよ。動けなくなるぞ」
ガーーン。 太る!? 太ったら、アーサー様に嫌われちゃう。
「大丈夫よ。ちょっと、ぽっちゃりした巫琴ちゃんも、可愛いわよね」
「そう……ですかぁー……」
ダメだ……。そのぽっちゃりになるのだけは、避けねば。
「でも、しっかり食べないと、チカラが出ないからな。それも困るぞ」
おっ。ライムさん、良いこと言うっ。
「じゃあ、お前たちはどっちがいい。動けるいつもの巫琴か。動けないデブの巫琴か」
デ……、デブ!?
「そ……そりゃー……」
なっ……。ど、どっちなんですか、エミリさん」
あっ……。エミリさん、凄く困った顔をしている。ライムさん、凄ーく微妙な表情。
「わかっただろ」
「そうね」
「そうだな」
この二人の返事から察するにぃーー。
「悪い。巫琴。さっきのは取り消す。しっかりと、ほどほどに食べてくれ」
「ごめんなさい。わたしもさっきの取り消すわ」
やっぱり!? でも、前は、しっかり体力をつけるために、食べろって言ってたのにぃーー!?
「そ、そーーですかぁーー。そぉーーですよねぇーーー。アハハハ」
「でも、あれだぞ。食いすぎなければ、食べてもいいんだからな」
「そうね。わたしも、いつも美味しそうに食べてくれる、巫琴ちゃんの顔を見るのは嬉しいわぁー」
えーと。これは、食べるべきなのか。食べざるべきなのか……。
「そうだな。美味いものは、これからもみんなで分け合うことにしよう」
「それには、ワタシも同意だ」
「では、これからも。フツーに食べてもいいということで?」
「もちろんだ」
「やったーー! それならオーケーです!」
「だけど、デブには、絶対なるなよな」
アーサー様……。最後に、そこ念を押しますか。
「はい……わかりましたぁ……」




