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うっかり死んだら異世界転生しちゃいました! でもここにはイイ男が全然いませーん! そんなところへ、ドSの王子様が現れました!  作者: 志村けんじ


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アイスマジック


 なにか、あの偽物たちをこららしめる、いい方法は……。


「イヒッ……ウヒヒヒヒ……」


「なぁに? 巫琴ミコトちゃん。すごく悪い顔、してるわよ」


「いやぁーー。ちょっと」


「なにか悪いこと、思いついたんでしょう」


「まぁ、そうなんですけど……」


 えーと、ライムさん。早くお手洗いから戻ってこないかなぁーー。


 うぉっ。戻ってきた!


「ライムさーーん! ちょっと」


「なんだ? わたしになにか?」


「あのですねぇーー。ごにょごにょ……」


「なんた。そんなことか。いいぞ。やってやる」


「それじゃ、よろしくお願いします」


 ライムさん。普段からオトコみたいな喋り方だけど、実際は凄い美人だし、女のあたしから見ても、あのエロいカラダだから。これがもし、エミリさんで、ホントは男だとバレでもしたら、それはそれで大変だし。


「あの……。ちょっと、いいかしら」


 ライムさん、完全にオンナになって、あの男たちの気を引いちゃってるぅーー。まぁ、本当に女の人なんだけど。


 上手いことライムさんが、アイツらの気を引いて、椅子から立ち上がってる隙に……。


 必殺! 氷の魔法!


 これで、コイツらが座ってた椅子を凍らせてぇーー!


 ヨーシ! これで、オーケー! ライムさん。OKです。


「悪かったわね。せっかくお楽しみだったところを、邪魔しちゃって」


「いや。かまわない……。どうだい。俺たちと一杯?」


「いえ。遠慮しとくわ」


「そうか……。また今度な」


「もし、次があればね」


「あぁ……。うぎゃーー! 冷たい!?」


「なんなんだぁーー!? この椅子は!?」


「タマが一気に縮みあがった!」


「おい! オヤジ! この椅子、どうなってる!?」


 フフッ。大成功!


「お前は、悪い奴だな。それでも、ちょっとは気分がイイが」


「ホントね。スッキリしたわ」


「なんだぁーー。二人も、ホントは腹が立ってたんじゃないですか」


「それが大人の対応だからな」


「そう。大人の対応をしていただけよ」


「そう言われると、なんだかあたしだけが子どもみたいじゃないですかぁーー」


「でも、面白かったから、いいじゃないか」


「まぁ、そうですねぇーー」


巫琴ミコト。あとであの椅子、ちゃんと融かしておくんだぞ」


「わっかりましたぁーー! 了解です!」


 でも、今回はあんまり手が冷たくならなかったけど、どうして?


 そういえば、あの氷は、どうやって融かせばいいんだろ?


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