他人のふんどしで相撲を取るのは、腹が立ちますぅーー!
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おぉーー。なんだか、久しぶりの立派なレストランって感じー! いつもは、レストランていうより、ちょっとした食堂みたいなとこばっかりだったし、それなら、エミリさんの作るキャンプ飯の方が美味しかったし。どんな美味しい料理が出るのか、楽しみーー!
「巫琴ちゃん。ずいぶんと嬉しそうね?」
「はい。美味しいものを食べるのは、大好きですから! なので、エミリさん。いつもありがとうございます」
「いえいえ。どういたしまして」
「あそこの席が空いてるな。あそこにしよう」
「ワタシは、先にお手洗いに行ってくる」
「しかし、あそこが少し騒がしいな。なにを騒いでる?」
「あそこですかぁ。なんでしょう」
「ちょっと、見てくる」
「気を付けてくださいね。アーサー様ぁ。なんだか、ガラの悪そうな連中です」
「大丈夫だ。二人はあの席を取っておいてくれ」
「はい。それなら」
ってか、あの人たち、一体なにを騒いでるんだろ? ちょっと聞き耳立てて聞いてみるか。
「ふざけるな! こんなチンケな料理で、俺様たちを満足させられると思ってるのか! 俺たちは、あの、アンデッド軍団を率いる呪われた将軍、デスナイトを倒した、勇者一行様だぞ!」
ん? デスナイト? どこかで聞いたことのある名前のようなぁーー。なんだっけ?
「デスナイトって、あの巫琴ちゃんが倒したガイコツのことよね」
「エミリさんにも、あそこの会話、聞こえてるんですかぁーー!?」
「そりゃ、あんなわざと大声で話してるんなら、聞こえるわよ」
「そういえば、確かに。こういうのを、他人のふんどしで相撲を取るって言うんですよぉーー」
「巫琴ちゃん。本当に、たまに意味のわからないこというわよね」
「あっ……。あぁー。あたしの生まれた国のことわざなんで、気にしないでください」
「アーサー様。結局そのまま戻ってきましたね」
「どうしたの。アーサー様。騒ぎを止めなかったの?」
「あぁ。あまりにも話がバカバカしくってな」
「そうね。あんな嘘はいつかバレることを知らないのね」
「それにしても、腹が立ちますぅーー。あの連中を倒したのは、あたしたちなのに!」
「まぁ、でも、あんな小さな連中を相手にしても時間の無駄だ」
「そうね」
「えーーっ!? 二人とも、ホントにそれでいいんですかぁーー!?」
「かまわん。さて、なにを食べようか」
「さて、何にしましょうかしらぁーー」
もぉーー! あたしは、なにか仕返しみたいなのしてやらないと、気が済まない!




