意外と楽勝でした
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「どうだ。大体のスケルトン・ウォリアーは蹴散らせたぞ」
「あぁ」
「そうね」
「やって、やりましたよ。残るは、あの鎧着てる偉そうなのが真ん中にいる、5人のガイコツだけですね」
「そうだな」
「クケケケケ。お前たちの前に来た8組の者どもは、たいしたことはなかったが、お前たちはそれとは違うようだな」
「当然だ。誰に向かってものを言っている」
「クハハハハ。我が名は、アンデッド軍団を率いる呪われた将軍、デースナイトォーー! これからお前たちを血ィ祭りに上げてくれるぅーー!」
「あのぉーー。スミマセン」
「なんだぁ、小娘」
「アンデッド軍団って言ってますけど、もうあなた含めて、5人しかいませんよね?」
「うっ……それがどうしたというんだ」
「それだと、もう軍団とは言えないような。違いますか?」
「言われてみればそうだな」
「その通りね」
「その通りだな」
「うるさい! また魔王様に増やしてもらう!」
「ダメですよぉーー。そういうのを他力本願っていうんですよぉーー。生きているときに、誰かに習いませんでしたかぁーー」
「エミリとライム。お前たち、習ったか?」
「習ってないわね」
「知らないな」
「えっ!? そーーなんですかぁーー!? それじゃ、他人のふんどしで相撲を取るとかも知りません?」
「知らないな。聞いたことあるか、エミリ」
「無いわね。そもそも、ふんどしも相撲というのも聞いたことがないし」
「ワタシも無いな」
「あぁーー。あたしの生まれた国のことなんで、聞かなかったことにしてください」
「それは構わんが、目の前のこいつらはどうする? ガイコツなんで、表情はわからないが、だいぶイラついているようだぞ」
「そうなるわよね」
「普通はそうなるな」
「さっきから貴様ら、なにをごちゃごちゃと話してる!?」
「スマン。忘れていたわけではないが、この巫琴が、あまりにも的外れなことを言ったのでな。つい」
「えっ。でも、そんな的外れっていうわけでもないわよ」
「もう5人だけだしな」
「うるさい! うるさい! うるさい! やれ! お前たち!」
「馬鹿か!」
「あんな無防備に飛び出せば、アーサーの一撃で、簡単にやられるわよね」
「なんだか、こいつの相手をするのが、本当にバカバカしくなってきたな」
「巫琴。責任を取れ」
「うぇーー。あたしがですかぁーー」
「さっき蜘蛛は倒してやったろ」
「そぉー来ますかぁーー。では、責任を持って、この目の前のガイコツを倒します!」
「ようやく、元の流れに戻ったって感じね」
「さっきから、オレのことを無視しやがって! 我の本当のチカラ、見せてくれる!」
「バッター、巫琴選手。バッターボックスに立ちました! 向かってきた、白い頭目掛けて、カッキーーン!」
「頭だけ飛んでいったな」
「もうはるか彼方に飛んで行って見えないわね」
「でも、残った体は、まだ動いてるぞ」
「あっ、崩れ落ちたな」
「今度こそ、安らかに死んでちょうだいね」
「もう、この世に戻ってくるなよ」
「いやぁーー。ガイコツ軍団は、思ってたより楽勝でしたね」
「お前にとっては、蜘蛛の方が最凶だな」
「もぉーー。蜘蛛の話は、もうやめてください。聞いただけで、鳥肌が立ちますすぅーー」




