束の間の戯れ
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ロトくんが、アーサー様に取っての恋のライバル……。フフっ。ということはですよぉーー! ひょっとして、あたしとアーサー様は、両想い♪
のはずなんですけどねーー。さっきから、ずーっと、アーサー様。なんだか機嫌悪そう。
「照れてるんですよ」
「やっぱり? あなたもそう思う? フレデリック」
「はい。もちろん」
「またさっきから背中で、なにを独り言を言っているんだ?」
「はーーい。静かにしまーーす」
ってかさ。さっき、あたしが喋ってないのに、フレデリックの方から声を掛けてきたよね?
「そりゃ。いまお二人を乗せてますから、二人の心の声は筒抜けです」
うっそぉ!? そんなことって、あるのぉーー!?
「はい。馬ですから」
それじゃ、あたしが変なこと考えてたら、全部筒抜けじゃん。
「はい。そうなりますね」
ん? でもそうなると、フレデリックには、アーサー様が、今なにを考えているのかもわかる。
「はい。そうですね」
それじゃ、、アーサー様が、今なにを考えているのか教えてよ。
「それは駄目です。アーサーさんにも、プライバシーがありますから」
そんな固いこと言わないでさ。あとで美味しいニンジンあげるから。
「う~ん。そんなオイシイこと言われると、ちょっと考えちゃいますけど、やっぱり駄目です」
もぉーーー。そんな固いこと言わないでさぁーー。お願い。フレデリック。
「巫琴。さっきから、うるさい。黙れ」
「はーーい。スミマセーーン」
もぉーー。フレデリックのせいで、またアーサー様に怒られた。
「それは、ボクのせいではありません。それよりも巫琴さん。アーサーさん、巫琴さんのこと怒ってますよ」
「すみませーーん」
そういうことは、もっと早く教えてよね、フレデリック。
って、今度は、黙るんかぁーーい!?
「!? アーサー様! なにか来てます!」
空へ!
「うわっ!? なにアレ!? きもーーい!? ガイコツの大群!?」
「巫琴! なにが見えるんだ!」
「アーサー様! ガイコツの大群がいます!」
「なにぃーー!? スケルトン……アンデッドの軍団か!?」
「どーしますかぁーー。アーサー様!」
「数はどれぐらいだぁ!」
えーーっと、数数ぅ……。どれぐらいだぁーー。
「えーーっと、大体100ぐらいじゃないでしょうか!」
「わかった! 一旦、下りてこい!」
「はい!」
あっ。みんなの顔、真剣になってる。
「みんな。いよいよだ。覚悟はいいか」
「もちろんだ。腕が鳴る」
「アンデッドなら、わたしの精霊の魔法が使えるわ」
「いくぞ! ファイトぉーー!」
それじゃ、三人合わせて!
「イッパァーーツ!」




