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夏の模様 三句
夏の生活の中でふと目に入った、いくつかの模様を三句にしました。
大きな出来事はありませんが、どれもその日だけの気配です。
気楽に読んでもらえれば十分です。
<1>
通り過ぐ
墨っけき雲に
心雪がれて
【解説】
自転車での帰り道、夕立にやられた。
こんな土砂降り、もう笑ってしまうくらいにどうにもならない。
目の前の赤信号にもイライラしない。
浄化を感じた。
購入品のびしょ濡れ具合を見るまでの、ほんの一瞬だけ。
<2>
サンダルの影
ベルトの形に
残りけり
【解説】
いつの間にか、サンダルの形に日焼けしていた。
ただ、それだけ。
明日も履いて生きていくのだ。
<3>
夏に床
動けぬものよ
吾も毛玉も
【解説】
床のひんやり感に動けぬ…動けぬよ。
せめて頭をなでてやる。
==余白de川柳==
現代を 目指したはずが 近代に
読んでくださり、ありがとうございました。
夕立の白さや、日焼けの跡、床のひんやりした感触など、
夏はいつの間にか生活の形を変えていきます。
そんな小さな変化を三句にまとめました。
また思いついたら続けていくかもしれません。




