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アイス 三句
夏のアイスにまつわる三つの短い句です。
どれも、生活の中でふと立ち上がった情景をそのまま置きました。
気楽に読んでもらえれば十分です。
お題は『アイス』。
<1>
高級か
ガリかで悩む
フリーザー
【解説】
夏と言えどまだ気温的には微妙。
高級アイス『ハーケンドット』にするか、
それとも氷菓の雄『ガリゴリさん』にするか。
お店の冷凍庫を見つめたまま動かぬ
彼女の悩む姿はまるで、凍らされたかの様だ。
そう、アレによって。
<2>
ソーダアイス
分けて見せ合う
舌の青さよ
【解説】
市民プールの帰り。
おなじみの、棒が2本のソーダアイスを買い、
子と分け合って食べたよ。
割るのに失敗して
大きくなった方は、彼女のものだ。
舌を出し合うのは、お約束。
そうして帰ってバレるのも。
そんな夏の想い出。
<3>
遠き日に
コーンは湿気れど
それはそれで
【解説】
真夏に備えて、冷凍庫の整理をしていたら、
ずっと昔に買ったコーンアイスを発掘した。
案の定、
コーンは湿気ていたけれど、それはそれ。
買ったばかりのバリザクには無い、
味わい深さがあるものだ。
ジャイアント、あれは傑作。
読んでくださり、ありがとうございました。
アイスはただの甘いものだけれど、
選ぶ時間や、分け合う舌の色や、湿気たコーンの味まで、
思い返せばどれも夏の一部でした。
そんな三句です。




